
スーツケース完全ガイド
今日は、maimoスーツケースが雨の日にどこまで安心して使えるのか、気になって検索してきたあなたに向けて、かなり深掘りしてお話ししていきます。
駅や空港で外を長時間歩いたり、旅行当日に限って大雨になったりすると、「このまま引きずっていて中身は大丈夫かな…」ってちょっと不安になりますよね。
特に、ノートPCやタブレット、カメラ、パスポートなどの大事なものをmaimoのスーツケースに入れていると、スーツケース本体の防水性能や撥水性、レインカバーを付けるべきかどうか、ファスナーから水が入らないかなど、細かいポイントがいろいろ気になってくると思います。
LiteやCOLOR YOU plusのようなフロントオープン構造、ZIPUPシリーズのような拡張機能付きのモデルだと、「この構造、雨にはどうなんだろう?」と余計に悩みますよね。
この記事では、そんなモヤっとした不安をひとつずつ整理しながら、maimoのスーツケースの素材であるPC/ABSの特徴、ファスナー構造の弱点、PU・PVC部品の役割、モデルごとの雨への強さの違いまで、できるだけ実践的な視点で解説していきます。
この記事を読み終わるころには、「自分の旅のスタイルなら、ここまで対策しておけばOKだな」と具体的なイメージが持てるはずです。
もちろん、ここでお伝えする内容はあくまで一般的な目安で、実際の耐水性は雨量や風の強さ、使い方によって変わります。
それでも、構造と素材の特徴を理解しておくことで、無駄にビクビクする必要がなくなり、「雨だけど、こうして運べば大丈夫だな」と落ち着いて行動できるようになります。
一緒に、maimoのスーツケースと雨の日の上手な付き合い方を整理していきましょう。
この記事で分かること
- maimoスーツケースの構造から見た雨への強みと弱み
- Lite系・ZIPUP系などモデル別の雨に強い使い方
- レインカバーや撥水スプレーなど現実的な雨対策
- 雨の日でも中身を守るための荷造りとメンテナンスのコツ
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maimoのスーツケース 雨天時の基本構造

スーツケース完全ガイド
まずは、maimo(マイモ)のスーツケースの「ベースの実力」を知るところからスタートしましょう。どんな素材でできていて、どの部分が雨に強くて、どこが弱点になりやすいのか。
この土台を押さえておくと、後半で紹介する雨対策もグッとイメージしやすくなります。
ハードシェル型スーツケースは、一見するとどれも同じように見えますが、素材の配合やシェルの形状、ファスナー周りのつくりなど、細かい違いが積み重なって「雨への耐性」や「壊れにくさ」に差が出てきます。
ここでは、特にmaimoに共通するPC/ABSシェル、ファスナー構造、PU・PVC部品、キャスター周り、そしてLite系のフロントオープン構造にフォーカスして解説していきますね。
雨に強いPC/ABS素材
maimoのハードスーツケースでまず注目したいのが、シェルに使われているPC/ABS素材です。PCはポリカーボネート、ABSはアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂のことで、この2つを組み合わせることで、軽さ・衝撃吸収性・成形のしやすさをバランスよく持たせています。
ポリカーボネートは、ガラスと比べて非常に高い耐衝撃性を持つエンジニアリングプラスチックとして有名で、PC/ABSアロイは自動車部品や電気・電子機器の外装など、過酷な環境にさらされる用途にも広く使われています(出典:帝人株式会社「ポリカーボネート樹脂『パンライト』『マルチロン』」)。
こうした分野で使われている素材がスーツケースに採用されているので、「衝撃に強い」というイメージはわりとそのまま当てはめてOKです。
雨との関係でいうと、PC/ABS素材は基本的に水を吸わないので、シェルそのものから浸水してくる心配はほぼありません。
表面についた雨粒はコロコロ転がり落ちていく形になり、しばらく放置しても「素材自体がじわじわ水を吸う」ということは起きにくいです。ここが、布製スーツケースと大きく違うポイントですね。
さらに、PC/ABSの「硬さ」も雨対策の観点では重要です。シェルがしっかりしていると、荷物をパンパンに入れてもファスナーラインが極端に歪みにくく、ファスナーの噛み合わせが崩れにくい=隙間ができにくいというメリットがあります。
これが、結果的にファスナーからの浸水リスクを間接的に下げてくれるんですよね。
PC/ABS素材のイメージをつかみやすいように、特徴をざっくりまとめておきます。あくまでスーツケース全般で使われる一般的なPC/ABSのイメージなので、「目安」として見てください。
| 項目 | 一般的なPC/ABSの特徴(目安) |
|---|---|
| 耐衝撃性 | ガラスより圧倒的に強く、スーツケースの外装に適したレベル |
| 耐熱性 | 真夏の車内や冬場の屋外でも、実用上問題ない範囲をカバー |
| 吸水性 | 水をほとんど吸わないため、雨でシェル自体がしみこむことは少ない |
| 成形性 | 複雑なラインやリブを入れやすく、デザイン性と強度を両立しやすい |
※具体的な数値はグレードによって変わるので、正確な情報は必ずメーカー公式の物性表を確認するようにしてください。
こうした特性のおかげで、maimoのシェル部分は「雨の日でもそこそこ安心して任せられるゾーン」です。むしろ気にすべきは、このあと出てくるファスナー周りや接合部ですね。
シェルに関しては、「雨で中身が濡れる=シェルから染み込む」のではなく、「別の経路から入ってきた水が、内部に到達してしまった結果」と考えた方がしっくりきますよ。
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雨とジッパーの浸水リスク

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雨の日に一番注意したいのが、ファスナー(ジッパー)部分です。ここが、ハードスーツケースの「最大の弱点」と言っていいところですね。
あなたも、スーツケースをよく見ると、噛み合っている歯の部分の両脇に布地のテープが伸びているのが分かると思います。このテープと、歯と歯の隙間が、雨水が入り込むメインルートになります。
標準ファスナーと止水ファスナーの違い
まず知っておきたいのが、「標準ファスナー」と「止水ファスナー」の違いです。maimoの多くのモデルで採用されているのは、軽くてスムーズに開閉できる標準タイプのファスナーです。
これに対して、アウトドアブランドのバッグなどで使われる止水ファスナーは、テープ表面にコーティングが施されていたり、歯のかみ合わせを非常にタイトにしていたりと、水が入り込む隙間を物理的に減らす工夫がされています。
止水ファスナーは、水には強いのですが、そのぶん開け閉めが重くなりがちです。スーツケースのように大きく開閉するものだと、毎回ガッチガチの手応えだと正直ストレスなんですよね。
maimoが「スムーズさ」を重視しているのは、おそらくこのあたりのバランスをとった結果だと感じています。
その代わり、標準ファスナーには雨の日の弱点があります。それが、
- 歯と歯の微細な隙間から少しずつ水が入り込む
- 布のテープが水を含むと、毛細管現象で中へと水を引き込んでしまう
という2つのメカニズムです。特にテープ部分は、ハードシェルがどれだけ優秀でも、そこに水が溜まり続けると、時間とともに「じわじわ」浸透していきます。
どんなシーンで浸水しやすいか
じゃあ、具体的にどんなシーンで浸水リスクが高くなるのかというと、イメージしやすいのは次のような状況です。
- 横殴りの雨の中を、長時間連続で歩き続ける
- ベンチや地面に長い時間置きっぱなしにして、ファスナー部分に水が溜まり続ける
- 屋外のバス停やフェリー乗り場で、吹き付ける雨を真正面から受ける
このような状況では、「雨量」×「時間」×「風」の3つが揃うほど、ファスナーからの浸水リスクは一気に高くなります。
逆に、駅からホテルまでサッと移動する程度の小雨なら、短時間であればそこまで神経質にならなくても大丈夫なケースが多いですよ。
ポイントは、「ファスナーの上に水が溜まり続けないようにすること」です。屋外で待つときは、建物の軒下に入る、スーツケースを自分の体で風上から守る、ファスナー部分を下に向けて立てかけるなど、小さな工夫でリスクをかなり下げられます。
また、帰宅後にファスナー部分をタオルで軽く拭き、完全に乾くように開けておくことも大事です。テープに水分が残ったままだと、内装側の生地にまで湿気が伝わり、カビやニオイの原因にもなってしまいます。
雨の日に使ったあとは、ちょっと手間でも「ファスナーまわりもちゃんと乾かす」というひと手間を習慣にしておくと、長期的なトラブル予防になりますよ。
雨対策とPUPVC部品
次に、スーツケースの「つなぎ目」を守ってくれるPU(ポリウレタン)やPVC(ポリ塩化ビニル)といった素材についても触れておきます。これらは、スペック表を見ても地味な存在ですが、実は雨に対する守備力アップにひっそり貢献している重要パーツです。
PUやPVCは、簡単に言うと「水に強い、柔らかめの樹脂」です。レインブーツやレインコート、アウトドア用の防水カバーなどにもよく使われていて、水を通しにくいことと、ある程度の柔軟性を両立できるのが特徴です。スーツケースでは、
- シェルとシェルの境目のパイピング(フチどり)
- 拡張マチの裏側の補強パーツ
- 角のプロテクター的な部材
などに使われていることが多いですね。
PU/PVCが雨から守ってくれるポイント
maimoのZIPUPシリーズのように拡張機能を持つモデルでは、シェルどうしの間に布のマチが入るため、どうしても「水が入り込みやすいエリア」が生まれます。そこにPUやPVCを組み合わせることで、
- 布の端から直接水が入り込まないよう、バリアのような役割を果たす
- 接合部の段差や隙間を埋めて、水の侵入スピードを遅らせる
- 角の部分で雨水が集中しても、簡単に布地に到達しないようガードする
といった形で、目に見えないところで耐候性を底上げしてくれています。
イメージしやすいように、PU/PVC部品の役割をざっくり表にまとめておきます。
| 部位 | PU/PVCの役割 |
|---|---|
| シェルのフチ部分 | シェル同士の隙間を埋め、雨水の侵入スピードを抑える |
| 拡張マチの裏側 | 布の端部を保護し、ほつれや浸水を遅らせる |
| コーナープロテクター | 角で水がたまるのを防ぎつつ、衝撃からも保護 |
ここで紹介した内容は、スーツケース全般に見られる一般的な設計傾向であり、具体的な構造はモデルごとに異なります。細部の仕様は必ず製品ページや公式情報で確認してください。
大事なのは、「PU/PVCがあるから完全防水になる」わけではなく、「雨に対して少し粘り強くなる」という捉え方です。強い雨の中で何時間も放置してしまえば、どんなに良い部材を使っていても限界はあります。
あくまで、ユーザー側のカバーや持ち運び方、荷造りの工夫とセットで考えることで、初めてしっかりした雨対策になる、という感覚でいてもらえると良いかなと思います。
雨とキャスター周り

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スーツケースの雨対策というと、つい上から降ってくる雨ばかり気にしがちですが、実は「下からの水」もかなり侮れません。
特に、maimoのように静音性と走行性にこだわったキャスターは、濡れた路面でもスイスイ進む反面、タイヤが水たまりを踏んだときに水を巻き上げやすいという側面もあります。
キャスター周りでチェックしたいポイントは、
- キャスターを固定しているビスやボルトの周辺
- 底面パネルの継ぎ目や段差になっている部分
- 底足(スタンド)との接合部
あたりです。これらは、工場での組み立て時にしっかり固定されていますが、物理的には「穴をあけて部品を止めている場所」なので、長時間水に浸かると少しずつ内部に水が伝わる可能性があります。
キャスター周りで起きがちなシーン
具体的なイメージとしては、こんな感じの状況ですね。
- 大きな水たまりの上を、そのままゴロゴロと通過する
- 雨で濡れた路面を、長い距離にわたって転がし続ける
- ホテルや駅の出入口付近で、底面がずっとぬれた床に接している
このようなシーンでは、タイヤがはね上げた水が底面のビス周りに集中的にかかり、そこからじわじわと浸透していくリスクがあります。
ただし、これも「一回水たまりを越えたら即アウト」という話ではなく、水に触れている時間が長くなるほどリスクが上がっていくと考えてもらうのが現実的です。
キャスター周りの雨対策で、手軽にできるのは次の3つです。
- 大きな水たまりはできるだけ避ける・迂回する
- 階段や段差では、短い距離でもなるべく持ち上げて運ぶ
- 宿泊先に着いたら、底面をタオルで拭き取ってから立てておく
この3つだけでも、底面からの浸水リスクはかなり抑えられますし、キャスター自体の寿命も延びやすくなります。
また、雨のあとにキャスター周りを全くケアしないで使い続けると、内部の金属部品にサビが出ることもあります。
いきなりガタつくことは少ないですが、「なんとなく動きが重くなってきたな…」という違和感につながりやすいので、帰宅後はキャスターも軽く水拭き→乾拭きしておくのが理想です。
余力があれば、タイヤの回転部分にシリコンスプレーなどを少し吹いておくだけでも、動きがスムーズになって快適ですよ。
雨とLite系構造
LiteシリーズやCOLOR YOU plusのような「フロントオープン型」のmaimoスーツケースは、雨の日の使い方が少し特殊です。
前面が大きく開く構造は、空港のセキュリティチェックや移動中の荷物の出し入れでめちゃくちゃ便利ですが、そのぶん雨に対する当たり方も変わってくるからです。
フロント収納の雨リスク
スーツケースを普通に引いているとき、もっとも雨を受けやすい面は「前面」ですよね。フロントオープン構造では、その前面に大きなファスナーが走っているため、どうしても雨の直撃を受けやすくなります。特に、
- 駅からホテルまで、屋外を10〜20分くらい歩く
- 空港の駐車場からターミナルまで、傘を差しながら長く移動する
- フロント側を風上に向けた状態で、列に並んで待つ
といったシーンでは、フロントファスナー周りに水がたまりやすくなります。Lite系は、メイン収納とフロント収納がほぼ完全に分かれているので、「フロント側に入れたものだけが濡れる」形で済む可能性もありますが、PCやタブレットを入れている人が多いエリアでもあるので、ここはちょっと気を使いたいところです。
雨の日にフロント収納を使うときは、『開ける回数を減らす』と『入れる物を選ぶ』の2つが大事です。
頻繁に開閉すると、そのたびに内部に湿気や水滴が入り込むきっかけになりますし、あえて防水性の低い小物をフロント側に入れないだけでもリスクはグッと下がりますよ。
メイン収納を守る使い方
一方で、Lite系の大きなメリットは、メイン収納とフロント収納が分離していることです。これは、雨対策という観点でもかなり心強い構造です。
例えば、フロント側に少し水が入ってしまっても、その水がすぐに背面側のメインコンパートメントに流れ込むわけではありません。
そのため、
- 「絶対に濡らしたくない物」はメイン収納側にまとめて入れる
- フロント収納に入れるのは、防水スリーブに入れたPCやケーブル類など
- 雨が強いときは、フロント収納を使わずにリュックなどにPCを移す
といった「役割分担」を意識しておくだけで、全体のリスクはかなり抑えられます。特にPCについては、フロント収納に入れるときでも、専用の防水ケースやスリーブに入れておくのがほぼ必須だと考えておいた方が安心です。
また、駅やホテルのロビーでスーツケースを立てて待つときは、フロント側を壁や柱に向けておくと、直接雨が当たるのをだいぶ減らせます。ほんのちょっとした向きの違いですが、じわじわ効いてくるので、頭の片隅に置いておいてもらえると良いかなと思います。
maimoスーツケースの雨対策と運用ガイド

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ここからは、構造や素材の話を踏まえたうえで、「じゃあ実際、雨の日にはどう使えばいいの?」という実践編に入っていきます。
ユーザーレビューの読み方、防水カバーの選び方と使いどころ、荷物の詰め方、ZIPUP拡張の扱い方など、具体的なシーンをイメージしながら整理していきましょう。
大事なのは、「完璧な防水」を目指すのではなく、「自分の旅のパターンに合った現実的な対策」を積み上げることです。
ここさえ外さなければ、雨の日でもmaimoスーツケースをかなり頼もしい相棒として使っていけますよ。
スーツケースのレビューの盲点
まず触れておきたいのが、ネット上のレビューとの向き合い方です。マイモは人気ブランドなので、検索すればかなり多くの口コミやブログレビューが出てきます。
その中には、「雨の日に問題なく使えた」という声もあれば、「思ったより濡れてしまった」という残念な報告もあったりして、見れば見るほど迷ってしまうこともあるはずです。
ここでの一番のポイントは、レビューは「状況がバラバラ」であるということです。同じ「雨の日に使った」という一言でも、実際には、
- 小雨の中を5分歩いただけのケース
- 土砂降りの中を30分以上歩き続けたケース
- 傘をさしていたか、レインウェアだったか
- 防水カバーや防水ポーチを併用していたかどうか
など、条件がまったく違います。それらが一緒くたに「濡れた」「大丈夫だった」という結果だけで語られてしまうと、あなた自身の使い方に当てはめるのが難しくなってしまうんですよね。
レビューを見るときのチェックポイント
maimoスーツケースの雨に関するレビューを見るときは、次のようなポイントを意識して読んでみてください。
- 雨の強さと時間:小雨か豪雨か、徒歩時間は何分くらいだったのか
- 持ち運び方:常に転がしていたのか、途中から持ち上げたのか
- 対策の有無:カバーや防水ポーチを使っていたのか
- 濡れたのは「外側」か「中身」か:具体的にどこまで浸水したのか
たとえば、「雨の中でかなり濡れた」というレビューがあったとしても、よく読んでみると「外側はビショビショになったけど、中身はそこまで問題なかった」というケースもあります。
逆に、「大丈夫だった」というレビューも、もともと防水ポーチをたくさん使っていたり、移動距離が短かったりするかもしれません。
おすすめは、「自分と旅のスタイルが似ている人のレビュー」を優先して参考にすることです。出張メインなのか、年に1〜2回の旅行なのか、PCを必ず持ち歩くのか…。自分と近い人の体験談の方が、実際の使い心地をイメージしやすくなりますよ。
また、「1件だけ極端に悪い/良いレビュー」に引っ張られすぎないことも大切です。口コミはあくまで「一つのケース」であって、あなたの旅でも必ず同じ結果が出るとは限りません。
構造や素材の性質を理解したうえで、「自分の行動でコントロールできる部分」にフォーカスしていくのが、最終的にはいちばん安心かなと思います。
スーツケース防水カバー活用

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雨対策として一番手軽で効果が大きいのが、防水スーツケースカバーです。正直なところ、「これさえあれば、ファスナー構造の弱点のかなりの部分を無効化できる」と言ってもいいくらい、コスパの良いアイテムだと感じています。
どんなときに防水カバーを使うべき?
防水カバーを使うタイミングとしては、主に次のようなシーンが目安になります。
- 天気予報で「強い雨」「雷雨」「大雨注意報」などが出ている日
- 空港や駅からホテルまでの移動が長く、屋外を歩く時間が多い旅程
- 中にPCやカメラ、書類など、濡れるとダメージが大きい荷物が多いとき
- ZIPUP拡張を使う予定があるとき(特に帰りの便)
逆に、タクシー移動がほとんどで、屋外を歩くのは数分だけ、という旅程なら、わざわざカバーをかけなくても問題ないケースも多いです。
ただ、「雨が降るか微妙な日」は、折りたたみ傘感覚でカバーをスーツケースに入れておくだけでも安心感が違います。
カバー選びと使い方のコツ
防水カバーを選ぶときは、次のようなポイントをチェックしてみてください。
- サイズ:スーツケースの3辺合計に合ったサイズかどうか
- 底面の仕様:底まで覆うタイプか、キャスターだけ出ているタイプか
- 装着のしやすさ:ファスナー式なのか、マジックテープなのか
- 収納性:畳んだときにどれくらい小さくなるか
底面まで完全に覆うタイプは、雨からの守備力は高いですが、そのぶんキャスターの動きが重くなったり、耐久性の低い素材だとすぐ穴が開いたりすることもあります。
一方、底面は開いてキャスターだけ出すタイプは、転がしやすい分、底面からの跳ね水には弱いので、「雨は主に上から」「地面は比較的きれい」という場面に向いていると言えます。
使い方のコツとしては、「建物を出る前にかける」「建物に入ったら早めに外して乾かす」の2つを意識すると良いですよ。
濡れたカバーをつけっぱなしにすると、内部に湿気がこもって逆効果になることもあるので、屋内に入ったらいったん外して、軽く水を切っておくのがおすすめです。
また、ファスナーや拡張マチのテープ部分には、市販のフッ素系撥水スプレーを軽く吹いておくのも有効です。
ただし、成分によっては素材を傷める可能性もゼロではないので、目立たないところで試してから使う、説明書の注意書きをよく読む、といった基本は必ず守ってくださいね。
雨から荷物を守る
ここからは、スーツケースの中身をどう守るか、という話です。どれだけ外側をガードしても、構造上「浸水リスクをゼロにする」のは難しいので、「中身の守り方」=「最後の砦」と考えて、しっかり対策しておきたいところです。
絶対に濡らしたくないものリスト
まずは、あなたの旅に合わせて「絶対に濡らしたくないものリスト」を作ってみてください。一般的には、
- ノートPC・タブレット・カメラ・HDDなどの精密機器
- パスポート・航空券・現地で必要な書類
- 初日に着る予定の服や下着、替えの靴下
- メガネ・コンタクト・常備薬など、代えがききにくいもの
あたりが入ってくるかなと思います。これらは、基本的に防水ポーチやジップロックタイプの袋に入れたうえで収納するのが鉄則です。
PCやタブレットは専用の防水ケース、書類はA4サイズの防水ファイルにまとめておくと、取り出しやすさもキープできます。
イメージをつかみやすいように、ざっくりとした「雨対策レベル」を表にしてみます。あくまで一例なので、あなたの旅に合わせてアレンジしてください。
| アイテム | 推奨レベル |
|---|---|
| ノートPC・タブレット | 防水PCスリーブ+フロント収納 or メイン収納 |
| パスポート・書類 | 防水ファイル+機内持ち込みバッグ |
| 替えの下着・靴下 | ジップロック袋や防水ポーチでひとまとめ |
| ケーブル・充電器 | 撥水ポーチにまとめて収納 |
また、荷物を詰めるときは、「水が入りやすいファスナーラインの近くに、重要なものを直置きしない」ことも大切です。
ファスナーに沿っては、タオルや着替えを入れたポーチなど、「濡れてもリカバリーしやすいもの」を配置し、絶対濡らしたくないものは中央寄りに寄せるイメージで詰めていくと安心です。
ちょっとした工夫として、スーツケースの中で「雨対策ゾーン」と「そうでもないゾーン」を決めておくのもおすすめです。
たとえば、片側を「濡らしたくないもの専用エリア」にして、防水ポーチだらけにしておけば、荷造りのときにいちいち悩まずに済みますよ。
ZIPUP拡張
ZIPUPシリーズのような8cm拡張タイプは、「行きはコンパクト、帰りは大容量」で本当に便利ですが、雨の日は少し慎重に使いたい構造です。
特に、「拡張した状態で雨の中を歩く」のは、構造上かなり攻めた使い方になる、という感覚を持っておくと良いです。
拡張すると何が変わる?
拡張ファスナーを開けると、シェルとシェルの間から布のマチが登場します。このマチは、柔軟性を確保するために繊維素材(ポリエステルなど)で作られていることが多く、そこに雨が当たると水を吸いやすいという性質があります。さらに、拡張した状態では、
- ファスナーラインの長さが増える=雨が当たる面積が増える
- マチ部分の布地が露出する=水がしみ込むルートが増える
- 荷物の重みでシェルの形が変わり、ファスナーの隙間が広がりやすくなる
という3つの変化が同時に起きるため、どうしても浸水リスクは高まりやすくなります。
基本方針としては、「雨の日はできるだけ拡張しない」「拡張するなら防水カバーを併用する」の2つをセットで考えるのがおすすめです。
特に帰国時の空港〜自宅までの移動は雨に当たりやすいので、事前に「濡れてもいいもの」「機内持ち込みに逃がせるもの」の整理をしておくと安心です。
拡張と雨を両立させるコツ
どうしても荷物が増えて拡張を使わざるを得ないときは、次のような工夫でリスクを下げていきましょう。
- 拡張部分近くには、タオルや衣類など「濡れても致命的でないもの」を配置する
- 浸水しても問題ないもの(洗面用具・サンダル・洗濯物など)を拡張側に寄せる
- 雨が強い時間帯はできるだけ屋内移動を選ぶ(地下道や屋根付き通路など)
そして、帰宅後は忘れずに拡張マチを開いて乾燥させること。マチの折りたたまれた部分は水分が残りやすく、カビやニオイの温床になりがちなので、1〜2日かけて完全に乾かしてあげると、次の旅でも気持ちよく使えます。
マイモZIPUPを見る
>>>MAIMOJAPAN公式サイト ![]()
maimoのスーツケースと雨の耐性について:まとめ
ここまで、maimoのスーツケースの構造や素材、モデルごとの特徴を踏まえて、雨の日の使い方と対策をじっくり見てきました。最後に、ポイントをざっくり整理しておきますね。
- PC/ABSシェルは水をほとんど吸わないので、シェル自体からの浸水はあまり心配しなくてOK
- 一方で、ファスナーライン・拡張マチ・フロントオープン部は雨の弱点になりやすいので意識的に守る必要がある
- 防水カバー+撥水スプレー+内部の防水ポーチを組み合わせることで、実用上はかなり安心して使えるレベルまで引き上げられる
- ZIPUPの拡張は「晴れの日向き」、雨の日はできるだけ拡張せずに使うのが無難
maimoスーツケースを、「豪雨でも絶対に濡れない完璧な防水ギア」として見るとギャップを感じてしまいますが、「雨への耐性がそこそこ高いハードシェル」+「ユーザー側のひと工夫」でトータル性能を高めるタイプと捉えると、とてもバランスの良い選択肢になってくれるはずです。
もし、スーツケースそのものの選び方や縦型・横型で迷っている場合は、縦横の違いと注意点をまとめたスーツケースの横型のデメリット比較記事や、有名ブランドの立ち位置を解説したサムソナイトとリモワの比較解説も参考になると思います。
また、色選びや汚れが気になるときは、カラー選びを解説したスーツケース人気の色ガイドもチェックしてみてください。
この記事でご紹介した雨対策や耐水性は、あくまで一般的な目安と、筆者が旅の現場で見てきた印象をもとにまとめたものです。
実際の性能や仕様は、モデルや製造時期、使用環境によって変わります。正確な情報は公式サイトやメーカーの最新情報をご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
maimoスーツケースを雨の日でもうまく使いこなせるようになれば、「今日は雨だからちょっと憂うつ…」という気持ちも、少しやわらぐはずです。
あなたの旅のスタイルに合わせて、できるところから対策を取り入れてみてくださいね。


