
スーツケース完全ガイド
スーツケースの大きさの測り方を調べていると、機内持ち込みのサイズや受託手荷物の制限、三辺の合計115センチや158センチの基準、国際線と国内線での違いなど、情報がバラバラで混乱しやすいですよね。
あなたも「自分のスーツケースの大きさの測り方が合っているのか」「三辺の合計はキャスターや取っ手も含むのか」「何リットルあれば何泊分の荷物が入るのか」など、モヤモヤしているところが多いかなと思います。
さらに、LCCの厳しめな機内持ち込みサイズや重量のルール、新幹線の特大荷物ルール、コインロッカーに入るかどうかなど、「大きさを間違えると旅のスタートからつまずきそう…」と不安になりがちです。
この記事では、スーツケースの大きさの測り方の基本から、三辺の測り方、実際にメジャーで測るときのコツ、何リットルが何泊分の目安になるか、機内持ち込みサイズや受託手荷物サイズの考え方まで、順番にわかりやすく整理していきます。
読み終わるころには、「自分のスーツケースの大きさの測り方がはっきりわかって、使う航空会社や新幹線、コインロッカーにもちゃんと収まるか自分で判断できる」状態になれるようにお話ししていくので、ぜひ気楽に読み進めてくださいね。
この記事で分かること
- スーツケースの大きさの正しい測り方と三辺合計
- 機内持ち込みや受託手荷物、国際線基準と158センチルール
- スーツケース容量のリットル数と宿泊日数の目安
- 新幹線やコインロッカーなど含めたサイズ選びのコツ
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スーツケースの大きさの測り方の基本

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まずは「大きさの測り方」の土台となる部分をしっかり固めていきましょう。ここでいう大きさは、見た目のざっくり感ではなく、航空会社や鉄道会社がルールとして使っている「三辺の外寸」のことです。
このパートをクリアしておくと、あとから出てくる115センチや158センチといった数字もグッと理解しやすくなりますよ。
自分のスーツケース外寸を確認
最初のステップは、とてもシンプルで「自分のスーツケースの外寸をきちんと測る」ことです。ただ、これが意外とできていない人が多いんですよね。
「だいたいこのくらいかな」で済ませてしまうと、あとで機内持ち込みのゲージに入らなかったり、宅配便の料金が想定より高かったりと、小さなストレスがじわじわ積み上がります。
ここで言う外寸は、箱の部分だけではなく、キャスター・ハンドル・側面の突起なども含めた「いちばん外側のライン」です。
測るときは、床の上にスーツケースを置き、できれば壁に背を当てるようにして垂直を出してから測ると誤差が少なくなります。メジャーがあればベストですが、なければ定規を2本つないで使ってもOKです。
高さ・幅・奥行きの測り方のコツ
高さは、キャスターの接地面から一番上の取っ手の先端までを測ります。伸縮ハンドルは収納した状態で大丈夫ですが、収納しても少し飛び出しているモデルもあるので、「一番高くなっている位置」をしっかり押さえるのがポイントです。
幅は、スーツケースを正面から見たときの左右のいちばん外側どうしを測ります。サイドハンドルや側面のポッチ、サイドにある小さなフックなどが出っ張っていることがあるので、「箱の部分」ではなく「全体のいちばん広いライン」を意識してみてください。
奥行きは、スーツケースを横から見たときの前後の厚みです。前面ポケットやロゴプレート、背面のハンドル格納部分などが意外と出っ張っているので、目視で一番厚い位置を確認してから測りましょう。
ソフトケース・拡張機能付きモデルの注意点
布製のソフトスーツケースや、ファスナーでマチを広げる「エキスパンダブル機能付き」のモデルは要注意です。荷物をパンパンに詰めると、表記サイズよりかなり膨らむことがあり、機内持ち込みのゲージに入らない原因になりがちです。
できれば、実際に旅に行くときと同じくらい荷物を入れた状態で測っておくと安心です。そこまでシミュレーションできない場合でも、「表記サイズ+1〜2センチくらい」になる可能性を頭に入れておくと、サイズ選びで余裕を持てますよ。
ポイント:外寸を測るときは、「いちばん出っ張っているところ同士」を結ぶイメージで、キャスター・ハンドル・ロゴ・ポケットの膨らみなどもすべて含めて測るのがコツです。
スーツケース3辺の測り方 実例

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三辺の測り方は言葉だけだとちょっとイメージしづらいので、具体的な数値を使ってイメージしてみましょう。
たとえば、よくある機内持ち込み対応モデルだと、「高さ55センチ・幅35〜40センチ・奥行き20〜25センチ」という組み合わせが多いです。この場合、三辺の合計は110〜120センチくらいになります。
航空会社のルールでよく出てくるのが「三辺の合計115センチ以内」という基準です。
高さ55センチ・幅40センチ・奥行き25センチの組み合わせだと、合計は120センチですが、実際には「55+40+20=115センチ」など、奥行きが少し薄めの設計になっているモデルも多く、ギリギリラインを攻めているスーツケースもたくさんあります。
実際にメジャーで測るときのステップ
実際に測るときは、次のようなステップでやってみてください。
- スーツケースを床に置き、できれば壁に背をつけて垂直に立てる
- 高さ:キャスターの底から、一番高い部分(取っ手の先など)までをメジャーで測る
- 幅:正面から見て左右の一番出っ張っている部分どうしを測る
- 奥行き:横から見て、前と後ろの一番出っ張っている部分どうしを測る
- 最後に「高さ+幅+奥行き」を足し算して、三辺の合計をメモする
このとき、メジャーが少し斜めになってしまうと数センチの誤差が出ることがあります。床と平行・垂直になっているか、軽く意識しながら測ると精度が上がりますよ。
三辺合計を意識する場面
三辺合計を意識する場面は、実はかなり多いです。機内持ち込みサイズ、無料で預けられる受託手荷物の上限、宅配便のサイズ区分、新幹線の特大荷物ルールなど、ほとんどが「高さ+幅+奥行き」の合計で判断されています。
つまり、一度三辺合計をメモしておくと、航空会社のルール表や宅配便の料金表、新幹線の案内などを見たときに「自分のスーツケースがどこに当てはまるか」を一瞬で判断できるようになるんです。
これは本当に便利なので、ぜひあなたのスーツケースごとに三辺合計を控えておいてください。
豆知識:家にスーツケースが複数ある場合は、「60L・三辺合計150センチ」「35L・三辺合計110センチ」といったメモをスマホに残しておくと、航空券を予約するときや、宅配便で送るか迷ったときにすぐ比較できて便利ですよ。
空港での測り方

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空港では、あなたのスーツケースの大きさがルール内かどうか、主に「ゲージ」と「重量計」でチェックされています。
特にLCCでは、搭乗口付近に金属製の枠が置いてあって、「この枠にすっぽり入るかどうか」が機内持ち込み可否の判断基準になっていることが多いです。
このゲージがなかなかシビアで、キャスターやハンドルの出っ張りも含めて枠の内側に収まらないとNGになるケースがあります。
普段は問題なくても、荷物をパンパンに詰めたら前面ポケットが膨らんで入らなくなる…というのは本当によくあるパターンです。
空港でNGと言われやすいケース
これまで見てきた中で、「空港でサイズNGと言われがちだな」と感じるのはこんなケースです。
- ソフトスーツケースをぎゅうぎゅうに詰めて、奥行きがルールをオーバーしてしまった
- エキスパンダブル機能を広げたまま機内持ち込みしようとしている
- 買ったときはギリギリ機内持ち込み対応だったが、キャスター交換後に高さが少し高くなった
- サブバッグや紙袋をスーツケースの取っ手に掛けて、その状態でゲージに入れようとしている
どれも、ちょっとした工夫で避けられるパターンです。荷物を詰めるときは、「ゲージに入るかどうか」を想像しながら厚みをコントロールするのがコツですよ。
空港でサイズオーバーになったら
もし空港で「サイズオーバーです」と言われた場合、多くはその場で預け入れ手荷物に切り替えることになります。
フルサービスキャリアなら、運賃に受託手荷物が含まれていることも多いですが、LCCだと追加料金が一気に上がることもあります。
また、チェックインカウンターではOKだったけれど、搭乗口で再度チェックされてNGになるケースもあります。
これは、機内の収納スペースに明らかに入りきらないと判断されたときや、全体の荷物量が多くて厳しめにチェックせざるをえないときに起こりがちです。
注意:ここで紹介している運用は、あくまで一般的な傾向です。実際の対応は航空会社や空港、当日の混雑状況によって変わることがあります。正確なルールや最新情報は、必ず各社の公式サイトやチェックインカウンターで確認し、最終的な判断は現場のスタッフや専門窓口の案内に従ってください。
スーツケースのサイズはどこに書いてある?

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「スーツケースのサイズを知りたいのに、本体にどこにも書いてない…」と困るパターン、本当に多いです。ここ、地味にストレスですよね。サイズ表記はメーカーによってバラバラですが、よくあるパターンをまとめておきます。
本体・タグ・取扱説明書をチェック
まず、本体の底面や内側をじっくり見てみましょう。小さなシールや刻印で、「H55×W35×D25」といった形でサイズが書かれていることがあります。内装の生地に直接プリントされているメーカーもあります。
次に、購入時についていた紙タグや、箱・取扱説明書を探してみてください。「外寸」「内寸」「容量」の3つがセットで書かれていることも多く、今後のスーツケース選びにも役立つ情報なので、見つけたらスマホで撮っておくと便利ですよ。
ネットショップの販売ページから探す
手元にタグも説明書もない場合は、ブランド名と型番で検索してみましょう。同じ商品が通販サイトで販売されていれば、商品ページにサイズが載っている可能性が高いです。「ブランド名+スーツケース+型番」あたりで検索すると、たいていヒットします。
もし型番がわからなくても、見た目や特徴で「これっぽい」という商品を見つけられることもあります。ただし、その場合は必ず寸法を自分でも測って、実物と一致しているか確認してくださいね。
それでもわからないときは自分で測る
どう頑張ってもサイズ情報が見つからないときは、もう自分で測ってしまうのがいちばん確実です。むしろ、メーカー表記より実測のほうが航空会社のルールに近いケースもあるので、結果的に安心だったりします。
このあと紹介している三辺の測り方のステップを使って、高さ・幅・奥行き・三辺の合計・だいたいの容量まで一度にまとめて把握してしまいましょう。
ポイント:サイズ表記は「外寸」か「内寸」かがはっきり書かれていない場合もあります。機内持ち込みや新幹線のルールで使うのは外寸なので、「よくわからないな」と感じたら、自分で外寸を測り直したほうが安全ですよ。
サイズ一覧のcmとインチ表記
海外ブランドのスーツケースを見ていると、「20インチ」「24インチ」「28インチ」といった表記がメインで、日本のセンチ表記に慣れていると「これ結局どれくらいなの?」とモヤモヤしがちです。ざっくりとした目安を掴んでおくだけでも、かなり選びやすくなりますよ。
インチ表記とセンチ表記のざっくり対応
インチ表記はあくまで「高さの目安」なので、メーカーごとに幅や奥行きがかなり違います。それを前提にしたうえでのおおよそのイメージは、次のような感じです。
インチ表記とセンチ・容量のざっくり対応表(あくまで一般的な目安です)。
| インチ表記 | 高さの目安 | 容量の目安 | 想定泊数 |
|---|---|---|---|
| 18〜20インチ | 45〜50cm前後 | 25〜35L | 1〜2泊 |
| 20〜22インチ | 50〜55cm前後 | 35〜45L | 2〜3泊 |
| 24インチ前後 | 60〜65cm前後 | 50〜65L | 3〜5泊 |
| 26〜27インチ | 65〜70cm前後 | 70〜80L | 5〜7泊 |
| 28〜29インチ | 70〜75cm前後 | 85L以上 | 1週間以上 |
同じインチ表記でも、メーカーによって高さ・幅・奥行きは結構変わるので、インチだけで判断せず、必ずセンチ表記もチェックしましょう。
センチ表記を必ず確認する理由
インチ表記はざっくり感しかわからないので、最終的にはセンチ表記で高さ・幅・奥行きをチェックすることが超重要です。
特に、機内持ち込みサイズの55×40×25センチ近辺を狙うときは、数センチの差が「持ち込める/持ち込めない」を左右します。
オンラインショップでは、「外寸」「内寸」「容量」「重量」がセットで掲載されていることが多いので、購入前に必ずそこをチェックしましょう。
気になるモデルをいくつかピックアップして、メモ帳やスプレッドシートにサイズと容量を書き出して比較してみると、あなたにフィットするサイズ感が見えやすくなりますよ。
ポイント:インチ表記はあくまで「高さのざっくり分類」だと割り切るのがコツです。具体的なサイズ判断は、必ずセンチ表記(高さ・幅・奥行き)で行いましょう。
サイズ一覧のリットル目安

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次に、センチだけでなく「リットル(容量)」の感覚もそろえておきましょう。スーツケース選びでよくありがちなのが、「〇泊なら何リットルくらい必要ですか?」という疑問です。
もちろん人によって荷物の多さは違いますが、目安があるとだいぶ考えやすくなります。
容量別・泊数のざっくり目安
私がいろいろ試してきた中での感覚をベースにすると、だいたい次のような目安になります。
| 容量の目安 | 想定泊数 | 主な用途イメージ |
|---|---|---|
| 〜30L | 1〜2泊 | 週末旅行、1泊出張、サブ荷物 |
| 31〜45L | 2〜3泊 | 2泊3日旅行、短期の海外出張 |
| 46〜60L | 3〜5泊 | 国内外の中期旅行、衣装多めの出張 |
| 61〜80L | 5〜7泊 | 家族やカップルの荷物をまとめる用途 |
| 81L〜 | 1週間以上 | 長期滞在、留学、冬物中心の旅行 |
上記はあくまで目安で、季節・荷物の傾向・あなたの「荷物多めか少なめか」次第で必要容量はかなり変わります。
容量表示と実際の収納量のギャップ
容量(リットル)の数字はあくまで「スーツケース内部に入る空間の体積」を示した目安ですが、実際にはハンドルのパイプやキャスターの出っ張り、内装の厚みなどで、有効に使える部分は少し減ります。
数字で見る60Lと、実際の「荷物を詰めてみたときの感覚」がズレるのは、このあたりが理由ですね。
なので、容量表示を信じすぎず、「自分の荷物を詰めたときの体感」とセットで覚えておくのがおすすめです。
たとえば「自分の場合、2泊3日ならだいたい40Lでちょうどいい」「5泊くらいからは60L欲しくなる」など、旅のたびに意識しておくと、自分だけのサイズ感覚が育っていきますよ。
ポイント:宿泊日数と容量の目安を、あなた自身の荷物量・旅スタイルと照らし合わせて「自分用の目安」にアップデートしていくことが、スーツケース選びの精度を高める近道です。
容量がわからないとき

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手持ちのスーツケースに容量の表記がなく、「何リットルかわからないから、新しいスーツケースと比較しづらい」という状況もよくあります。ここでは、簡単に容量を推定する方法をもう少し詳しく解説しておきますね。
外寸から容量をざっくり計算する方法
容量をざっくり知りたいときは、「高さ×幅×奥行き÷1000」という計算を使います。単位はすべてセンチです。
例えば、高さ60センチ・幅40センチ・奥行き25センチなら、60×40×25=60,000。これを1,000で割ると60Lという計算になります。
もちろん、実際には内装や凹凸でこの数字より少し小さくなりますが、「だいたい何リットルクラスか?」を掴むには十分です。
数字にそこまで強くなくても、電卓にそのまま打ち込めばOKなので、一度試してみてください。
「体感」とセットで覚えると便利
外寸から計算した容量がわかったら、そのスーツケースで何泊くらいの旅行をこなしたかを思い出してみてください。
「このスーツケースはちょっと小さくて毎回パンパンになる」「このくらいの容量があればいつも余裕がある」など、あなたなりの感覚があるはずです。
その体感と容量をセットで覚えておくと、新しいスーツケースを選ぶときにすごく役立ちます。たとえば、「今使っているのはだいたい45Lで3泊までならOK。5泊行くなら60Lくらい欲しいな」というように、次の一手を考えやすくなるんですよね。
どうしても不安なときの確認方法
「計算してみたけど、本当に合っているか不安…」という場合は、実際に詰めたい荷物を入れてみるのが一番確実です。
旅行前に一度パッキングのリハーサルをしてみて、「まだ余裕があるか」「パンパンになりすぎていないか」をチェックしてみましょう。
そのうえで、新しいスーツケースを検討したくなったら、2泊3日のスーツケース容量の目安と選び方解説のような、宿泊日数別に容量を整理した記事も合わせて読むと、よりイメージしやすくなると思います。
ここで紹介している容量の計算方法は、あくまでざっくりとした推定方法です。メーカーによって容量の算出方法は異なりますし、同じ「60L」でも実際の収納力はかなり違うことがあります。
正確な容量は必ずメーカーの表記や公式情報を確認し、最終的な判断はあなた自身の荷物量や旅のスタイルに合わせて行ってください。
スーツケースの大きさの測り方と失敗しない選び方

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ここからは、測った大きさを「どう選び方に活かすか」というパートです。
国際線・国内線のルールや158センチの意味、機内持ち込みと預け入れの違い、旅程別のサイズ選びのコツをセットで押さえていくと、次に買うスーツケースの候補がかなり絞りやすくなりますよ。
スーツケースサイズの国際線ルール
国際線でスーツケースを使うときに、まず意識しておきたいのが「機内持ち込みサイズ」と「受託手荷物サイズ」の2つの基準です。
どちらも「三辺の合計」と「一辺ごとの最大値」が決められていることが多いですが、航空会社や路線によって細かい条件が違うので、ざっくりした考え方とともに覚えておきましょう。
機内持ち込みサイズの基本ライン
多くのフルサービス系航空会社では、機内持ち込みのサイズとして「三辺の合計115センチ以内」「各辺が55×40×25センチ以内」という基準が採用されています。
例えばANAの国内線でも、100席以上の機材ではこの115センチ・55×40×25センチの基準が使われていて、キャスターやハンドルを含めた外寸で判断されます(出典:ANA「機内に持ち込めるサイズとルール(国内線)」)。
国際線でもほぼ同じ基準が使われることが多いですが、運賃タイプや利用クラスによって、個数や重量の条件が変わることがあります。
「いつも同じ航空会社だから大丈夫でしょ」と油断せず、予約したチケットの条件に紐づく手荷物ルールを必ず確認しておくのが安全です。
受託手荷物の158センチルール
受託手荷物(預け入れ)は、国際線では「三辺の合計158センチ以内」がひとつの大きなラインになっていることが多いです。
これは、空港のベルトコンベアや航空機の貨物室の大きさなどを考慮した結果の数字で、これを超えると「特大荷物」として追加料金の対象になりやすくなります。
LLサイズクラスのスーツケースを選ぶときは、容量だけでなく三辺の合計が158センチ以内に収まっているかを必ずチェックしましょう。
高さ80センチ近い大型モデルだと、幅と奥行きの組み合わせ次第ですぐ160センチを超えてしまうので、できるだけスマートなシルエットのモデルを選ぶのがコツです。
航空会社ごとの違いをどう扱うか
国際線では、「同じ路線でも航空会社によって手荷物ルールが違う」「往路と復路で運航会社が違う」といった状況も珍しくありません。
そのたびに細かい数字を暗記するのは現実的ではないので、あなたのスーツケースの三辺合計と、おおよその容量をひとつの“自分基準”として持っておくと便利です。
そのうえで、フライトごとに「自分のスーツケースがこの航空会社のどの範囲に当てはまるのか」を表で確認していくイメージですね。
わからない場合やギリギリのサイズ感になりそうなときは、必ず航空会社の公式サイトで最新の情報を確認し、不安ならカスタマーサポートなど専門窓口に相談したうえで最終判断をしてください。
スーツケースの158cmってどのくらいか

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「三辺の合計158センチ以内」と言われても、パッとサイズ感が浮かびづらいですよね。ここでは、具体的な数値やイメージを使って、「158センチライン」がどのあたりなのかをはっきりさせておきましょう。
158センチラインの具体例
たとえば、「高さ75センチ・幅50センチ・奥行き33センチ」のスーツケースを考えてみます。この場合、三辺の合計は75+50+33=158センチ。まさにギリギリのラインですね。
容量としては80〜90Lクラスになることが多く、1週間以上の旅行や、冬物中心の長期旅行に使われるイメージのサイズ感です。
逆に、「高さ70センチ・幅48センチ・奥行き30センチ」の場合、合計は148センチで、まだ余裕があります。同じ80L前後の大型クラスでも、三辺のバランス次第で158センチ以内に収まるかどうかが大きく変わることがわかりますよね。
158センチを超えるとどうなる?
三辺の合計が158センチを超えると、多くの航空会社で「超過サイズ」として追加料金の対象になります。
料金は会社や路線によってバラバラですが、片道ごとに数千〜数万円かかることもあり、往復だとかなりのインパクトです。
また、新幹線の「特大荷物」ルールでは、三辺の合計160センチを超える荷物は専用スペース付き座席の予約が必要だったり、持ち込み自体が制限される場合もあります。
国際線と新幹線の“大型荷物ライン”がほぼ同じゾーンにあると覚えておくと、スーツケース選びのときに役立ちますよ。
大きめスーツケースを選ぶときのコツ
LLサイズ以上のスーツケースを選ぶなら、容量だけ見て決めてしまうのはちょっと危険です。必ず、高さ・幅・奥行きのそれぞれと、三辺の合計158センチを両方チェックしましょう。
特に、海外旅行や長期出張で「大きくてたくさん入るスーツケースが欲しい!」となったときこそ、後に続く新幹線やローカル鉄道移動、コインロッカー利用のことまでイメージしておくと、トータルで快適な旅になりやすいです。
機内持ち込みと預け入れの違い

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機内持ち込みと預け入れ(受託手荷物)の違いは、スーツケースの大きさを考えるうえで欠かせないポイントです。ここを整理しておくと、「今回はどっちの運用にするか」がサクッと決まりやすくなりますよ。
機内持ち込みのメリット・デメリット
機内持ち込みの最大のメリットは、荷物が手元から離れないことです。ロストバゲージのリスクがなく、到着後もターンテーブルを待たずにそのまま移動できます。短期出張や、乗り継ぎが多い旅では大きな安心感がありますよね。
一方で、サイズや重量の制限はかなりシビアです。7kgや10kgといった重量上限を超えないように、荷物の中身をかなり絞り込む必要があります。また、頭上の棚に自分で上げられる重さ・大きさかどうかも重要なポイントです。
預け入れのメリット・デメリット
預け入れ(受託手荷物)のメリットは、とにかく大きさと容量の自由度が高くなることです。
衣類が多い旅行、冬場のコート・ブーツ類、お土産たっぷりの帰り便などでは、無理に機内持ち込みにこだわるより、素直に預けてしまったほうが快適なことが多いです。
一方で、ロストバゲージのリスクや、ターンテーブル待ちの時間が発生する点はデメリットと言えます。LCCでは受託手荷物が有料オプションになっていることも多く、料金と快適さのバランスをどう取るかがポイントになります。
どちらを選ぶかの判断軸
ざっくりとした判断軸としては、次のような基準を持っておくと便利です。
- 2泊3日まで&荷物少なめ:機内持ち込みメインでOK
- 3〜5泊&季節問わず:機内持ち込み+ボストンか、受託手荷物のどちらかを検討
- 5泊以上・冬場・お土産多め:預け入れ前提でスーツケースの大きさを考える
「とにかく身軽に動きたい」「乗り継ぎが多くてロストが怖い」という場合は機内持ち込み寄り、「荷物の量を気にせず快適に旅したい」という場合は預け入れ寄り、というイメージで決めるとスッキリしやすいですよ。
ポイント:スーツケースの大きさを決めるときは、最初に「機内持ち込み運用でいくか」「預け入れ前提でいくか」を決めてしまうと、候補が一気に絞れて悩みやすさがグッと下がります。
旅程別スーツケースのサイズ選び

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ここからは、もう少し具体的に「旅程別」にサイズを考えていきます。日数や目的ごとにスーツケースを使い分けるイメージを持っておくと、買い替えや買い足しの計画も立てやすくなりますよ。
1〜2泊の旅行・出張
1〜2泊なら、25〜35L前後の小型スーツケースか、大きめのバックパックで済ませる方も多いと思います。
スーツケースを使う場合は、機内持ち込みサイズの中でも特にコンパクトなクラスを選ぶと、満員電車や細い路地でも動きやすいです。
ビジネス出張なら、スーツや靴をどうするかもポイントになります。スーツを着て移動する前提なら、スーツケースの中はシャツや下着類中心になるので、そこまで容量は要りませんが、予備の靴やガジェット類が多い方は30L前後あると安心かなと思います。
2〜3泊の旅行
2〜3泊の旅行は、正直いちばん迷いやすいゾーンです。35〜45L前後のスーツケースが定番ですが、「着替え多め派」や「コスメ・ガジェットが多い派」の方は、少し余裕を持って40〜45Lあたりを狙うことが多い印象です。
このくらいの泊数だと、機内持ち込み運用と預け入れ運用の両方が選べるので、あなたが重視したいポイント(移動の身軽さか、荷物のゆとりか)で決めてOKです。
3〜5泊以上の旅行
3〜5泊くらいになると、50〜60L前後の中型スーツケースが主役になってきます。ここまで来ると預け入れ運用前提になることが多いですが、そのぶん着替えや靴、お土産なども余裕を持って詰められます。
連泊の場合は、途中で洗濯を挟むかどうかもポイントです。ホテルのランドリーサービスやコインランドリーを活用する前提なら、容量を一段階下げられることもあります。
「洗濯する手間」と「スーツケースの大きさ」のどちらを取るか、あなたの性格に合うほうを選んでくださいね。
豆知識:旅程がバラバラな方は、35〜45L前後と60〜70L前後の2サイズを持っておくと、かなり柔軟に対応できることが多いです。
ロッカーや新幹線で困らないサイズ

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飛行機だけでなく、新幹線や在来線、コインロッカーとの相性もスーツケース選びではかなり重要です。ここがうまくハマると、旅先での身軽さが一気に変わってきます。
コインロッカーとの相性
大きめの駅にあるコインロッカーは、「小・中・大・特大」といったサイズ展開になっていることが多く、特に中サイズのロッカーは数が多くて競争率も高めです。
多くのロッカーで共通しているのが、幅35センチ前後・奥行き57センチ前後というスペックです。
つまり、ロッカーに預けることを想定するなら、スーツケースの幅と奥行きを35センチ・25センチあたりで抑えておくと、かなり使いやすくなります。
高さは多少あっても縦にして入れられますが、幅と奥行きは物理的にどうにもならないので、ここを重視して選ぶのがポイントです。
新幹線の荷物棚と特大荷物ルール
新幹線の座席上には荷物棚がありますが、奥行きはだいたい40センチ前後です。機内持ち込みサイズ(高さ55センチ前後)のスーツケースなら横向きにして載せられることが多いですが、中型〜大型になると、車両の端のスペースや足元など、置き場を工夫する必要があります。
さらに、東海道・山陽・九州新幹線では、三辺の合計160センチを超える荷物は「特大荷物」として事前予約が必要です。
国際線の158センチラインと、国内新幹線の160センチラインがほぼ重なるので、158センチギリギリのスーツケースを持っている方は、新幹線利用時にも注意が必要です。
新幹線での具体的な置き場や、迷惑になりにくい席選びのコツについては、より詳しくまとめた新幹線でキャリーバッグの迷惑を避ける置き場と席選びガイドも参考にしてみてください。
コインロッカーのサイズや新幹線の荷物ルールは、路線や駅、会社によって異なります。正確なサイズ・運用は必ず各社の公式サイトや現地の案内表示で確認し、最終的な判断はそれらの情報に基づいて行ってください。
子連れや土産前提のサイズ選び方

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家族旅行や子連れ旅行、お土産をたっぷり買う予定の旅行では、スーツケースの大きさを「何泊できるか」だけで考えると、あとで後悔しがちです。荷物の“性質”も一緒に考えておきたいところですね。
子連れ旅行の荷物の特徴
子どもの荷物は、大人の荷物とは違ったクセがあります。着替えの予備が多かったり、オムツ・おやつ・おもちゃなど、かさばるものが多いんですよね。
さらに、汚れた服を持ち帰ることを考えると、行きより帰りのほうが荷物が増えることもよくあります。
そのため、子連れ旅行では「家族全員分を1つの巨大スーツケースにまとめる」か、「大人2人+子どもで中型を2つ」など、運びやすさとのバランスを取りながらサイズを決めるのが大事です。
お土産前提の容量設計
お土産をたくさん買う予定がある旅行では、行きの時点でスーツケースをパンパンにするのは絶対に避けたいところです。
目安としては、行きは片側半分〜7割くらいに抑えておくイメージでパッキングすると、お土産を入れる余白を確保しやすくなります。
そのうえで、「それでも足りなさそう」と感じるなら、最初からワンサイズ大きめのスーツケースを選ぶか、小さめの折りたたみボストンをスーツケースに忍ばせておくと安心です。帰りだけボストンをサブバッグとして使う、という作戦ですね。
移動のしやすさも忘れずに
子連れや大荷物の場合は、単純な容量だけでなく、「誰がスーツケースを引くのか」「ベビーカーはどう持ち運ぶのか」といった現場の動きも大事です。
大人2人+子ども1人で、巨大スーツケース+ベビーカー+リュック…となると、駅の階段や乗り換えがかなり大変になります。
「自分たちの動きやすさ」と「荷物の余裕」のバランスを見ながら、無理のないレイアウトで運べるサイズ・個数に落とし込んでいくと、旅先でのストレスがかなり減りますよ。
ポイント:子連れ・お土産前提の旅行では、「何泊か」だけでなく、「どれだけ両手を空けておきたいか」「ベビーカーやお土産袋をどう持つか」といった動きやすさもセットで考えるのがコツです。
宿泊日数別の適正スーツケース容量

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最後にもう一度、宿泊日数別にスーツケースの容量感を整理しておきます。ここまで読んできてくれたあなたなら、かなりイメージが固まってきていると思うので、仕上げの確認として使ってみてください。
1〜2泊:〜30L前後
1〜2泊なら、20〜30L前後で十分まかなえることが多いです。特に、現地でランドリーサービスを使う前提なら、着替えは最小限で済みますし、洗面用具もホテルのものを使うなど工夫すれば、かなりコンパクトに収まります。
とはいえ、人によっては「1泊でも洋服はゆとりを持って持っていきたい」というタイプの方もいます。あなたがどちら寄りかに応じて、20L台前半か後半かを調整すると良いかなと思います。
2〜3泊:30〜45L前後
2〜3泊は、30〜45L前後がひとつの目安です。出張でスーツが必要だったり、私服がかさばる冬場だったりすると、40〜45Lあたりを選ぶ人が多い印象です。
このクラスは、機内持ち込み可能なモデルが多いゾーンでもあります。機内持ち込み運用を前提にするなら、「三辺の合計115センチ以内」「55×40×25センチ以内」の条件もあわせてチェックしながら選ぶと失敗しにくいですよ。
3〜5泊:45〜60L前後
3〜5泊になると、容量45〜60L前後が現実的です。ビジネスと観光が混ざるような旅だと、服装のバリエーションや靴の数も増えがちなので、50〜55Lくらいを選んでおくと、だいぶ気持ちに余裕を持てます。
一方で、ミニマリスト寄りの方や、現地で洗濯する前提の旅なら、40L台後半でも十分こなせることもあります。「着回しで頑張れるタイプかどうか」を基準にして考えてみてください。
5〜7泊:60〜80L前後
5〜7泊クラスになると、60〜80L前後の中〜大型スーツケースの出番です。特に、冬物やアウトドア用品が多い旅では、70L台後半くらいまであるとかなり気が楽になります。
ただし、大きくなればなるほど重さも増え、駅や空港での移動負担が一気に上がるので、本体の軽さも意識して選びましょう。同じ容量でも、軽量モデルとそうでないモデルでは1〜2kgくらい簡単に差が出ます。
1週間以上:80L以上
1週間以上の長期滞在や留学、冬場の欧州旅行などでは、80L以上の大型スーツケースが選択肢に入ってきます。このクラスを選ぶときは、もう一度「三辺158センチライン」「新幹線160センチライン」を意識して、後々の移動も含めて問題ないか確認しておくと安心です。
ここで挙げた容量・泊数の目安は、あくまで一般的な目安です。同じ容量でもスーツケースの形状や内装構造によって収納力は変わります。正確なサイズや制限は必ず公式サイトで確認し、最終的な判断はあなた自身の旅のスタイルを踏まえて行ってください。
まとめ:失敗しないスーツケースの大きさの測り方
最後に、ここまでの内容をぎゅっとまとめつつ、「失敗しないスーツケースの大きさの測り方」をもう一度整理しておきます。復習がてら、一緒にチェックしてみましょう。
外寸をしっかり測る
まずは、キャスター・ハンドル・突起を含めた外寸を測ること。高さ・幅・奥行きのいちばん出っ張っている部分どうしを測り、その数値と三辺の合計をメモしておきます。
ソフトケースやエキスパンダブル機能付きモデルは、荷物を入れた状態で少し膨らむことも頭に入れておきましょう。
三辺合計とルールを照らし合わせる
次に、三辺の合計を航空会社や新幹線、宅配便のルールと照らし合わせます。機内持ち込み115センチ、受託手荷物158センチ、新幹線特大荷物160センチといったラインを把握しておくと、どこまでが“安全圏”なのかが見えやすくなります。
旅程・移動インフラ・荷物量をセットで考える
そして、単にルールに収まるかどうかだけでなく、あなたの旅程(何泊か・どこへ行くか)・移動インフラ(飛行機・新幹線・在来線・コインロッカー)・荷物の傾向(季節・お土産・子連れかどうか)をセットで考えていきます。
ここまでを押さえておけば、スーツケースの大きさの測り方が単なる数字合わせではなく、「快適でトラブルの少ない旅」を実現するための大事なツールに変わっていきます。
スーツケースの大きさの測り方をきちんと理解しておくことで、空港や駅での思わぬ追加料金や、ロッカーに入らない・棚に載せられないといったストレスをかなり減らすことができますよ。
この記事で紹介した数値や基準は、すべて一般的な目安です。正確な情報は必ず航空会社・鉄道会社・ロッカー運営会社などの公式サイトを確認し、不安な点があれば専門の窓口に相談したうえで、最終的な判断をしてください。
その前提さえ押さえておけば、スーツケースの大きさの測り方はきっと、あなたの旅を心強くサポートしてくれるはずです。
次の旅の準備をするときは、ぜひこの記事を思い出して、あなたのスーツケースとしっかり向き合ってみてくださいね。


