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ゼロハリバートンが壊れやすいのかどうか、アルミの凹みや傷が多いのか、ネットの評判を見てモヤモヤしているあなたも多いと思います。
ゼロハリバートンのスーツケースの評判や、ゼロハリバートンがダサいと言われる理由、リモワとの比較、アルミボディの凹みやすさ、修理や保証のリアルなところまで、一度ちゃんと整理しておきたいところですよね。
この記事では、ゼロハリバートンが本当に壊れやすいのか、壊れたときにどうすれば良いのか、アルミとポリカーボネートの違いや重さの感じ方、ゼロハリバートンのスーツケースを長く使うコツまで、スーツケースオタク視点で分かりやすく掘り下げていきます。
「買ったあとに後悔しないか不安」「リモワとどっちがいいのか悩んでいる」という方にも、判断材料として使ってもらえるかなと思います。
この記事で分かること
- 本当に壊れやすいのかがわかる
- 壊れたときの修理方法とおおよその費用感
- アルミとポリカーボネートの違いと向いている人
- ゼロハリバートンを長く快適に使うためのコツ
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ゼロハリバートンは壊れやすい?噂の核心

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まずは「ゼロハリバートンは壊れやすいのか?」という一番の疑問から見ていきます。ネットの口コミを追っていると、壊れたという声と、まったく問題なく長年使えているという声が混在していて、余計に混乱しますよね。
このセクションでは、本体のアルミシェルと、キャスターやハンドルといった可動部品を切り分けながら、「どこが壊れやすいと感じられているのか」を整理していきます。
スーツケースが壊れやすいの?
ゼロハリバートンスーツケースは壊れやすいのかというと、アルミシェル本体の耐久性だけで見ればトップクラスと言っていいレベルです。
ただ、気になるのは「理屈上の強さ」ではなく、「実際に壊れたという声があるのはなぜ?」というところですよね。
ここでまず押さえておきたいのは、「壊れた」という一言の中に、いろいろな状態が混ざっているということです。たとえば、
- キャスターが欠けてガタガタになった
- ハンドルがゆるんでグラグラするようになった
- フレームがゆがんでラッチ(留め具)が閉まりにくくなった
- アルミボディが大きくへこんだり、傷だらけになった
といったケースは、ユーザー目線ではどれも「壊れた」「壊れやすい」にカウントされます。でも、技術的に見ると、「致命的な構造破壊」なのか「使えるけれど見た目が悪くなった状態」なのかはまったく別物なんですよね。
ゼロハリバートンのアルミシェルは、かなり高い強度を持つ合金を使っていて、空港の荷扱いレベルの衝撃では割れたり穴が開いたりしにくい構造です。その代わり、エネルギーを受け止めると、へこみや傷として表面に出てきます。
この「見た目の変化」が、「壊れた」「壊れやすい」という印象を強くしている部分も大きいです。
逆に、キャスターやハンドルなどの可動部品は、素材に樹脂やゴムも使われているため、どうしても摩耗や破損が起こりやすいです。
ここはゼロハリバートンだけの弱点というより、ほぼすべてのスーツケースに共通する「消耗品」の部分だと思っておくとイメージしやすいかなと思います。
ポイント:ゼロハリバートンが壊れやすいと言われるとき、多くはアルミ本体よりもキャスターやハンドルなどの可動部品のトラブルが中心です。「どこが壊れたのか?」を分解して考えると、印象がかなり変わりますよ。
なので、「ゼロハリバートンは壊れやすいからやめておこう」と一気に切り捨てる前に、「本体は強いけれど、消耗パーツにはそれなりに気をつかう必要があるブランド」として捉え直してみるのがおすすめです。
壊れた時の事例
次に、「ゼロハリバートン 壊れた」という声で見かけるパターンを、もう少し具体的に見ていきます。
あなたが今不安に思っている状況に近いものがあるかどうか、チェックしながら読んでみてください。
よくあるトラブルパターン
ゼロハリバートンでよく報告されるトラブルは、大きく分けると次のようなものです。
- 空港で預けたあとにキャスターが割れた・折れた
- 4輪スピナーのベース部分が衝撃でゆがみ、スムーズに転がらなくなった
- テレスコープハンドルが途中で引っかかり、最後まで伸びない・縮まない
- フレームが一部曲がり、ラッチがきっちり噛み合わなくなった
- ボディ全体に大きな凹みができて、見た目がショックだった
このうち、実際に「旅が続けられないレベル」で困るのは、キャスターとハンドルのトラブルです。スーツケースは転がせてなんぼなので、ここがダメになると本当にツラいですよね。
一方で、フレームの軽い歪みやアルミの凹みは、見た目のショックは大きいものの、中身を守るという意味ではまだ機能しているケースも多いです。
どこまでが修理で直せるのか
「壊れた」と感じたとき、一番気になるのは「これ、直るのか?いくらかかるのか?」という点だと思います。実際には、
- キャスター:ユニット交換で復活することが多い
- ハンドル:部品供給があれば交換、なければ代替パーツで対応できる場合もある
- フレームの軽い歪み:部分調整や板金である程度まで改善できることもある
- アルミボディの凹み:板金で目立ちにくくすることは可能だが、完全に新品同様は難しい場合も
といったイメージです。ゼロハリバートンのようにボディがしっかりしたスーツケースは、ベースが丈夫だからこそ、パーツ交換をしながら長く使えるという側面があります。
ただし、症状や破損箇所、モデル・年代によって対応は大きく変わります。同じ「キャスターが壊れた」という一言でも、修理費が数千円で済む場合もあれば、部品がなくて買い替え推奨になるケースもあります。
正確な可否や費用は、メーカーまたは修理専門店に必ず見積もりを取って確認してくださいね。
「壊れたからもうダメだ」と即決する前に、「どこが壊れているのか」「修理の余地がどれくらいありそうか」を一度冷静に切り分けてみると、選択肢が広がることが多いですよ。
へこみの修理 料金相場

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アルミスーツケースを使ううえで、ほぼ避けられないのが「へこみ」と「傷」です。
ゼロハリバートンも例外ではなく、むしろしっかりしたアルミを使っているぶん、強い衝撃が一点に集中すると、ガツンとわかりやすくへこみが出ることがあります。ここが、「壊れやすい」という印象につながりやすいポイントなんですよね。
へこみの種類をざっくり分類する
へこみといっても、状態はいろいろです。ざっくり分けると、
- 浅いへこみ:光の加減でわかる程度のうっすらした凹み
- 中程度のへこみ:触るとしっかり形がわかるが、使用には問題ないレベル
- 深いへこみ:角部やフレーム付近が大きく凹んでいる、内部に影響しそうなレベル
といった感じです。浅いへこみは基本的に機能には影響しないので、「旅の勲章」と割り切ってそのまま使う人も多いです。
一方で、大きな面積がぐにゃっと歪んでしまったケースや、フレームに影響してラッチが閉まりにくくなっているケースは、早めにプロに相談したほうが安心です。
へこみ修理の料金イメージ
へこみ修理の料金は、へこみの大きさや場所、作業の難易度によってかなり変わりますが、一般的な目安としては1カ所あたり数千円〜1万円台前半くらいを見ておくとイメージしやすいです。たとえば、
- 小さな凹みを数カ所まとめて整える:トータル1万円前後
- 目立つ大きなへこみを重点的に板金:1カ所で1万円〜2万円程度
- フレーム近くの複雑な変形を修正:作業時間や構造によってはさらに上振れすることも
といったレンジ感です。ここで挙げている金額はあくまで「一般的な相場イメージ」であって、実際の料金は工房ごとの工賃設定や地域、為替などで変わります。
板金修理を検討するときのチェックポイントを、ざっくり一覧にしておきます。
| チェック項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| へこみの場所 | 平面部か、角・フレームに近い部分か |
| へこみの深さ | 触ってわかる程度か、指がすっぽり入るほどか |
| 機能への影響 | ラッチが閉まりにくい、フタがズレるなどがあるか |
| 傷の有無 | へこみだけか、えぐれ傷や塗装剥がれもあるか |
このあたりを写真と一緒に修理店へ伝えると、見積もりがスムーズになります。
アルミの板金は技術が必要なので、「自分で内側から押し戻す」などの自己流修理はおすすめしません。
無理に押し戻そうとして余計に歪みが広がったり、表面処理が大きく剥がれてしまうこともあります。正確な料金や修理可否は必ずプロに確認してもらい、最終的な判断は専門家のアドバイスも踏まえて決めてくださいね。
キャスター交換を自分でするには

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「ゼロハリバートン キャスター交換 自分でできる?」という質問は本当によく届きます。スーツケースの修理の中でも、キャスター交換はDIYしやすそうに見えるので、あなたも気になっているかもしれません。
自分で交換できるケースと難しいケース
まず結論から言うと、工具に慣れていて、構造を理解しながら作業できる人なら自分で交換できるケースもある、というイメージです。ただ、全モデルが簡単に交換できるわけではなく、構造によって難易度がかなり変わります。
比較的簡単なのは、
- キャスターが外側からネジ止めされていて、ビス数も少ないタイプ
- 底部のプレートを外すと、キャスターユニットが丸ごと取り外せるタイプ
といったモデルです。この場合、プラスドライバーや六角レンチがあれば、ユニットを交換できることもあります。
一方で、フレームの内側から固定されていたり、リベットで打ち込まれているタイプは、一般の方がDIYで対応するのはかなりハードル高めです。
キャスター交換DIYの流れ
ざっくりした手順はこんな感じです。
- 底面・側面のネジ位置を確認し、どこを外せばキャスターが取れそうかチェックする
- スマホなどで元の状態を写真に撮っておき、組み立て時の参考にする
- 対応サイズの互換キャスター(軸径・ビスピッチ・直径など)を用意する
- ネジを外し、古いキャスターを取り外す
- 新しいキャスターを仮止めし、ガタつきや回転のスムーズさを確認する
- 問題なければ、本締めをして完了
ここで一番大事なのは、「サイズが合っているキャスターを選ぶこと」と、「ネジの締めすぎ・締め不足に注意すること」です。
合わないキャスターを無理に取り付けると、走行バランスが悪くなったり、ボディ側の穴が広がってしまうこともあります。
自分でキャスターを交換すると、メーカー保証が効かなくなる場合があります。また、誤った取り付けで不具合が出た場合、走行中の転倒や思わぬ事故につながるリスクもゼロではありません。
保証が残っているモデルや、高価なモデルは、まず正規サポートや修理専門店に相談してからDIYするかどうか決めるのが安全です。最終判断は、専門家の意見も踏まえて慎重に行ってくださいね。
「どうしても費用を抑えたい」「古いモデルで保証も切れているし、ダメ元でチャレンジしたい」という場合は、失敗しても諦めがつくかどうかも含めて検討してみると良いと思います。
ポリカーボネートの評判

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ゼロハリバートンというとアルミのイメージが強いですが、ポリカーボネートボディのモデルも展開されています。
「アルミはかっこいいけど重そう」「凹みがどうしても気になる」というあなたには、ゼロハリバートンポリカーボネートの評判も重要な判断材料になりますよね。
ポリカモデルの良い評判
まず、ポリカーボネートモデルのポジティブな声として多いのは、
- アルミより軽くて、取り回しがラク
- 凹みが残りにくいので、外観が長持ちしやすい
- 同ブランド内で見ると、価格がアルミより控えめなモデルもある
といった点です。特に、電車移動や階段の上り下りが多い人にとっては、「軽さ」は正義です。アルミと比べて数百グラム〜1キロ前後軽くなるだけでも、体感はだいぶ違ってきます。
ポリカ特有の注意点
一方で、ポリカーボネートにも特有の注意ポイントがあります。たとえば、
- 傷自体はつくが、アルミのように「凹み」として目立ちにくいだけ
- 長期間の使用や強い衝撃が重なると、細かいクラック(ひび)が内部に蓄積することがある
- 厚みやグレードによって耐久性が変わるので、「ポリカだから全部同じ」とは言えない
という感じです。表面がツヤありかマットかでも見え方が違うので、店舗で実物を見られるなら、指で軽くこすって傷の付き方を確認しておくとイメージが掴みやすいですよ。
アルミとポリカで迷ったときは、「見た目の変化を楽しめるかどうか」を基準にしてみてください。
傷や凹みも含めて味と感じられるならアルミ、なるべくキレイな見た目をキープしたいならポリカーボネートが向いています。どちらも一長一短なので、あなたの性格や旅スタイルに合わせて選ぶのが一番です。
ゼロハリバートンのポリカモデルは、ブランドらしいシャープなデザインをそのままポリカボディに落とし込んでいるので、「アルミの雰囲気は好きだけど、実用面では軽さ重視」という方にとって、かなり良いバランスの選択肢になることが多いですよ。
ゼロハリバートンの生産国はどこ?
ゼロハリバートンの生産国はどこなのか、これはオールドファンほど気になるポイントかもしれません。
「昔はアメリカ製だったのに、今はどうなの?」という声もよく聞きますし、生産国=品質というイメージを持っている方も多いですよね。
生産国はモデルや時期で変わる
ゼロハリバートンは、長いブランドの歴史の中で生産体制が変化してきたブランドです。かつてはアメリカ国内で生産していた時期もありますが、現在はモデルやラインごとに、アジア圏を含む複数の工場で生産されているケースが多いです。
ここで大事なのは、「どの国で作っているか」よりも「どんな品質基準で管理されているか」です。
同じ国の工場でも、ブランドによって検品の厳しさや設計・素材の指定がまったく違います。逆に言えば、生産国が同じだからといって、品質も同じとは限らないんですよね。
生産国の確認方法と見方
生産国が気になるときは、
- 商品タグやラベル(made in ○○ の表記)
- 公式サイトの商品ページ
- 正規販売店の説明文
あたりをチェックしてみてください。限定モデルやコラボモデルは生産国が通常ラインと違うこともあるので、気になる方は購入前に必ず確認しておくのがおすすめです。
生産国の表記や仕様は、モデルチェンジや工場変更のタイミングで変わることがあります。ここでの説明はあくまで一般的な傾向なので、最新情報は公式サイトや実際の商品タグで必ず確認してください。
最終的な判断に迷う場合は、正規販売店のスタッフに直接聞いてみるのが一番確実ですよ。
個人的には、「どの国で作られているか」よりも、「ブランドとしてどこまで品質にこだわっているか」「不具合があったときにきちんと対応してくれるか」のほうが、長く付き合ううえでは大事かなと感じています。
アルミ素材の特徴と耐久性の基礎

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ゼロハリバートンを語るうえで外せないのが、アルミ素材そのものの特徴です。見た目の高級感だけでなく、「なぜアルミがスーツケースに向いているのか」を知っておくと、壊れやすい・壊れにくいのイメージがかなりクリアになってきます。
アルミの基本的な性質
アルミニウムは、鉄に比べて約3分の1の比重しかない軽い金属でありながら、合金化と熱処理によってかなり高い強度を持たせることができます。
また、自然に薄い酸化被膜をつくる性質があり、そのおかげで耐食性にも優れています。さらに、不燃性であることや、成形加工性が良いこともあって、建築や輸送機器、日用品など幅広い分野で使われている素材です。
こうした特性は、スーツケースにもぴったりです。「軽さ」「強さ」「成形しやすさ」「腐食しにくさ」のバランスが良いため、過酷な移動環境の中でも、中身をしっかり守りつつ長く使えるボディが作りやすいんですよね。
アルミニウムの建材としての特性については、一般社団法人日本アルミニウム協会が詳しく整理してくれているので、より専門的な情報を知りたい方は参考になると思います。(出典:一般社団法人 日本アルミニウム協会「1.特徴」)
アルミスーツケースの「壊れ方」の特徴
アルミスーツケースの「壊れ方」の特徴としてよく挙げられるのが、
- 強い衝撃を受けると、割れるのではなく「へこむ」ことでエネルギーを吸収する
- 表面の傷や凹みは目立ちやすいが、フレーム構造が生きていれば中身は守られやすい
- 板厚や合金グレードによって、へこみやすさと重さのバランスが変わる
といったポイントです。これは、樹脂系スーツケースの「ひび割れ」「クラック」とは性質が異なります。アルミは粘りのある変形をすることでエネルギーを逃がすので、ボディがボコボコでも、中の荷物が無傷ということも普通にあります。
もちろん、どれだけ強い素材でも限界はありますし、あまりに強烈な衝撃が集中すれば、フレームやパネルが大きく変形することもあります。
ただ、「見た目が傷んでいる=構造的に終わっている」とは限らないのがアルミの面白いところです。ここを知っておくだけでも、「壊れやすい」というイメージとの付き合い方が少し変わってくると思います。
ゼロハリバートンは壊れやすい?不安な噂の捉え方

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ここからは、「ゼロハリバートンは壊れやすいのでは?」という不安を、どうやって具体的な対策や選び方に落とし込んでいくかを見ていきます。
ブランドの運営体制やメリット・デメリット、他ブランドとの比較、メンテナンスのポイントまでまとめておくので、あなたのスタイルに合うかどうかをじっくりチェックしてみてください。
ゼロハリバートンの運営会社は?
ゼロハリバートンの運営会社がどこなのかは、ブランドの信頼性を考えるうえで気になるところですよね。
「ちゃんとした会社がやっているのか」「サポートはどこが担当しているのか」が見えてくると、壊れやすい・壊れにくいだけじゃなく、トラブル時の安心感も含めて判断しやすくなります。
現在のゼロハリバートンは、グローバルブランドとして展開されており、本国側の運営会社が全体のブランド戦略や製品企画を行い、各国・各地域の代理店や販売会社が販売とサポートを担う形が一般的です。
日本国内では、正規輸入代理店や百貨店、専門店などを通じて販売されているので、「どこで買ったか」によってサポート窓口が変わることもあります。
このあたりを把握するためには、
- 商品タグや保証書に記載されている会社名・連絡先
- 公式サイトの「会社情報」や「サポート窓口」ページ
- 購入店舗の説明(店頭POPやオンラインストアの商品ページ)
をチェックしておくのが大事です。「壊れたらどこに連絡すればいいのか」が事前にわかっているだけで、心理的なハードルはだいぶ下がりますよ。
保証内容やアフターサービスの範囲は、ブランドだけでなく販売店(正規販売店かどうか)によっても変わることがあります。保証期間、カバーされる内容、免責事項などは、必ず公式情報や保証書を確認しておいてくださいね。
「運営会社=信頼できるかどうか」ももちろん大事ですが、個人的には、トラブル時にきちんと対応してくれる窓口があるかどうかのほうが実用面では重要だと感じています。その意味で、国内にサポート拠点があるブランドは、やっぱり安心感が違います。
ゼロハリバートンのメリットは何?

ゼロハリバートンの「壊れやすい」という噂ばかりを見ていると、ネガティブな面ばかりが目に入ってしまいますが、メリットを整理してみると、「だからこそ選ばれている理由」も見えてきます。
ここでは、ゼロハリバートンを選ぶことで得られるメリットを改めて整理しておきます。
アルミならではの安心感と所有欲
一番大きいのは、やはりアルミボディの安心感と所有欲です。ゼロハリバートンのアルミスーツケースは、見た目の存在感と、物理的な守られている感じが他素材とはまったく違います。
空港でターンテーブルを見ていても、「あ、ゼロハリだ」とすぐ分かるデザインコードがありますし、手にしたときのひんやりした金属感も独特です。
「アルミは重いから…」という不安もあると思いますが、そのぶんキャビンに預けたときの安心感はかなりのものです。
もちろん、ポリカのほうが軽くてラクという場面もありますが、「大事な機材や資料を守りたい」「一生ものとして育てていきたい」という考え方の人にとっては、アルミの安心感はかなり魅力的ですよ。
修理しながら長く使える構造
ゼロハリバートンは、パーツ交換や板金で修理しながら長く使う前提のプロダクトだと考えています。キャスターやハンドル、ラッチなどの部品は消耗品ですが、逆に言うと「そこが交換できる構造になっている」とも言えます。
個人的には、ゼロハリバートンは「一生壊れないスーツケース」ではなく、「一生直しながら付き合えるスーツケース」というイメージに近いです。ここを理解して選ぶと、壊れやすい・壊れにくいの見え方がかなり変わりますよ。
もちろん、修理費用はタダではありませんし、場合によっては買い替えたほうが合理的なケースもあります。だからこそ、事前に修理の選択肢や相場感を知っておくことが大切なんですよね。
他ブランド比較で見る耐久性
ゼロハリバートンの壊れやすさ・壊れにくさを考えるとき、他ブランドと比較してみると特徴が見えやすくなります。
特に、同じアルミ系のリモワや、ポリカ系が強いサムソナイト・エースなどと比べると、ゼロハリバートンの立ち位置がかなりはっきりしてきます。
アルミ系ブランドとの比較
まず、アルミスーツケースの代表格であるリモワと比べると、ゼロハリバートンは「より無骨でガチッとした印象」が強いブランドです。
リモワは、軽さやしなやかさも重視した設計が多く、ボディ全体がうまくしなることで衝撃を受け流すイメージ。一方、ゼロハリバートンはパネルごとの剛性が高く、「装甲で守る」ような感覚に近いです。
どちらが優れているかではなく、「どう壊れにくいのか」「壊れたときにどう見えるのか」の方向性が違うと考えると分かりやすいかなと思います。
見た目の凹みが気になりにくいのはリモワのほう、カチッとした箱感と密閉感を重視するならゼロハリバートン、といったイメージですね。
ポリカ系ブランドとの比較
サムソナイトやエースなど、ポリカーボネートをメインにしているブランドと比べると、ゼロハリバートンは「所有欲」と「耐久性の方向性」が大きく違います。ポリカ系ブランドの強みは、
- とにかく軽くて扱いやすい
- 価格帯の選択肢が広い
- 傷はつくが、凹みなどの大きな変形が目立ちにくい
といったところです。このあたりは、サムソナイトとリモワを比較した記事や、サムソナイトとエースを比較した記事も参考になると思います。どのブランドも一長一短なので、「何を優先するか」でベストな選択は変わります。
見た目とキズの目立ちやすさ
耐久性という意味では、「構造的に壊れにくいか」と同じくらい「見た目がどれくらい持つか」も気になりますよね。
ゼロハリバートンのアルミボディは、とにかくキズと凹みが目立ちやすいです。これは欠点でもあり、長く使うと味が出るという意味では魅力にもなります。
見た目の印象や汚れの目立ちにくさが気になる方は、色選びでカバーするのもひとつの手です。
シルバーや濃いめのカラーは、キズが目立ちにくい傾向があります。このあたりは、スーツケースの色選びを詳しく解説した記事でも触れているので、デザイン重視の方はチェックしてみてください。
壊れにくさを保つメンテナンス要点

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どんなに頑丈なスーツケースでも、使い方とメンテナンス次第で寿命は大きく変わります。ゼロハリバートンはベースの作りがしっかりしているぶん、ちょっとしたケアをしてあげるだけでも「壊れにくさ」をキープしやすいブランドです。
日常的にできる簡単メンテ
旅のたびにガッツリ手入れしなくても、次のような「ゆるい習慣」を取り入れるだけで、かなり違ってきます。
- 帰宅したら、キャスター周りの砂利や糸くず、髪の毛を軽く取り除く
- 雨や雪で濡れたときは、軽く拭き取ってから風通しの良い場所で乾かす
- アルミボディは、強くこすらず柔らかい布で表面の汚れを落とす
- 長期保管のときはカバーをかけ、直射日光・高温多湿を避ける
特にキャスターは、髪の毛や糸くずが絡まると回転が悪くなり、無理に引きずることで余計な負担がかかります。キャスターの掃除=スーツケース全体の延命くらいの気持ちで、サッとチェックしてあげるのがおすすめです。
気になるトラブルの早期発見
もうひとつ大事なのが、
- キャスターから異音がし始めた
- ハンドルにガタつきが出てきた
- ラッチの噛み合わせが微妙にズレてきた
といった「小さなサイン」に早めに気づくことです。この段階で軽く調整したり、必要に応じてプロに相談すれば、大きな破損になる前に手を打てることがあります。
ただし、分解や調整に自信がない場合は、むやみにネジを外したり、パーツをこじったりするのはNGです。自己流の調整でフレームやパーツを傷めてしまうと、かえって修理費が高くなることもあります。
安全性や費用が心配な場合は、早い段階で修理専門店やメーカーサポートに相談してください。最終的な判断は、専門家のアドバイスも踏まえて行うのが安心です。
ゼロハリバートンは壊れやすい?結論
ここまでかなり深掘りしてきましたが、改めて「ゼロハリバートンは壊れやすいのか?」という問いに答えると、ぼくの結論は「アルミボディ自体はむしろ壊れにくい。ただし、消耗パーツはそれなりに壊れることもある」です。
ゼロハリバートンは、アルミシェルの強度や中身を守る力という意味では、今でもトップクラスの実力派です。
一方で、キャスターやハンドルといった可動部品は、他ブランド同様に消耗しますし、乱暴な荷扱いが続けば壊れることもあります。ここだけを切り取って「壊れやすい」と言われてしまうことが多いのかなと思います。
なので、もしあなたが、
- 旅のキズや凹みも含めて楽しめるタイプ
- 必要に応じて修理しながら長く付き合いたいタイプ
- 所有感のあるアルミスーツケースを一本持っておきたいタイプ
なら、ゼロハリバートンはかなり相性の良いブランドです。逆に、軽さ最優先・見た目はずっと新品同様がいい、という場合は、ポリカモデルや他ブランドの選択肢も含めて検討したほうが後悔しにくいと思います。
最後にもう一度だけ大事なことを。この記事でご紹介した修理費用や耐久性の話は、あくまで一般的な目安や傾向です。
正確な料金や保証内容、安全性にかかわる判断については、必ず公式サイトや販売店、修理専門店などの一次情報を確認してください。そして、迷ったときは遠慮なく専門家に相談して、あなた自身が納得できる選択をしてもらえたらうれしいです。
ゼロハリバートンは壊れやすいのかどうか、その答えが少しでもクリアになって、あなたの次の旅がちょっと楽しみになっていたら嬉しいです。
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