
スーツケース完全ガイド
スーツケースキャスターカバーを100均でそろえたいけれど、セリアやダイソー、キャンドゥなどお店ごとの違いや、シリコン製と使い捨てタイプのどちらが良いのか、騒音対策として本当に効果があるのか……気になることが多いですよね。
実際、スーツケースのキャスターカバーを100均で探している方は、キャスターの汚れを室内に持ち込みたくない、静かなスーツケースにしたい、できればキャスターカバーの代用品も含めてコスパよく選びたい、といった悩みを抱えていることが多いです。
キャスターカバーは100均のシリコンタイプやセリアの使い捨てタイプ、ダイソーやキャンドゥで買える布製、さらに無印やネット通販のキャスターカバーとの違いも、ちゃんと整理しておきたいところかなと思います。
この記事では、キャスターカバーを100均で選ぶときの基本から、セリアとダイソーの具体的な比較、キャンドゥ・無印良品との違い、キャスターカバーの騒音対策としての効果、マスキングテープなどを使った代用の現実的なラインまで、素朴な疑問も含めて、まるっと解説していきます。
スーツケースのキャスター静音を目指す人も、まずはキャスターカバーがいるのかいらないのか判断したい人も、この記事を読み終えるころには「自分はこのタイプを選べばいいな」とスッキリ決められるはずです。あなたの旅が少しでも快適になるお手伝いができればうれしいです。
この記事で分かること
- セリア・ダイソー・キャンドゥなど100均キャスターカバーの違い
- シリコン製と使い捨てタイプのメリット・デメリット
- 自分のスーツケースにカバーが適合するかの判断
- 代用品やマスキングテープ活用の現実的なライン
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スーツケースのキャスターカバーを100 均での選び方

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まずは、スーツケースキャスターカバーを100均で選ぶときに知っておきたい基本から整理していきます。
素材やタイプごとの違い、向いている使い方が分かると、売り場で悩む時間がかなり減りますよ。
ここでは「そもそもキャスターカバーってどんなもの?」「100均のレベルってどうなの?」という疑問を、土台から解消していきます。
100均のシリコン製やセリアの使い捨て比較
100均のキャスターカバーは、大きく分けてシリコンなどの再利用タイプと、ポリエチレンなどの使い捨てタイプの2系統だと考えてOKです。代表的なイメージとしては、「ダイソー=シリコン系」「セリア=使い捨て薄手フィルム系」という感じですね。
シリコンタイプの大きな特徴は、伸縮性とクッション性です。シリコンはゴムのように伸びてキャスターを包み込むので、フィットしやすく、走行中もズレにくいのが強み。
厚みもある程度あるので、フローリングやタイルの上で引いたときに発生するガラガラ音、カチャカチャ音を和らげてくれます。
静音スーツケースまではいかなくても、「前よりかなりマシになったな」と感じられることが多いです。
一方で、セリアの使い捨てタイプは、見た目がミニシャワーキャップのような薄いフィルム状。ゴムが入っていてキャスターにかぶせるスタイルですが、素材自体はペラっと軽いポリエチレンです。
最大の魅力は「汚れたらそのままポイっと捨てられる気楽さ」で、旅から帰ってきて疲れているときも、洗い物が増えないのがうれしいところですよね。
ここでよく聞かれるのが、「耐久性はどうなの?」というポイント。シリコンタイプは、もちろん使い方次第ですが、100回以上の使用を想定してもおかしくないくらいのタフさがあります。
対して使い捨てタイプは、あくまで1回の旅(往復)を想定した衛生アイテム。薄いフィルムなので、砂利道や段差の多い道を長時間転がすと破れやすく、長期的なコスパというよりは「一回あたりの快適さ&衛生」を買うイメージですね。
国内旅行の回数そのものも増えていて、観光庁の旅行・観光消費動向調査では、日本人の国内旅行消費額がここ数年で過去最高水準に達したと報告されています。
そのぶん、キャスターが汚れる機会も増えているので、こうしたカバーへのニーズは今後も高まりそうです(出典:観光庁「旅行・観光消費動向調査」)。
ざっくりまとめると:
- 汚れ防止&手入れゼロ優先ならセリアの使い捨てキャスターカバー
- 静音性&長期コスパ優先ならダイソーのシリコン系キャスターカバー
この2つをまず軸にするだけで、かなり選びやすくなりますよ。
使い捨てもある?ダイソーの特徴

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ダイソーといえばシリコンタイプが有名ですが、店舗によっては使い捨てに近い薄手タイプや、布製の簡易カバーが置いてあることもあります。ここでは「ダイソーでキャスターカバーを探すときにチェックしたいポイント」を、もう少し深掘りしていきますね。
まず、ダイソーのシリコンキャスターカバーは、4個入り・税込110円という構成が王道です。一般的な4輪スーツケースにちょうど1セット、というイメージですね。
パッケージの裏面には、対応しているキャスターの直径の目安が書かれていることが多く、「◯cmまで」と数字で示されているので、ここは必ず確認してからカゴに入れましょう。
シリコン素材のメリットは、クッション性のほかに、水洗いして何度も使えることです。砂ぼこりや泥がついても、お風呂場でササッと流して乾かせばすぐ復活。
コスパ的にはかなり優秀で、数十回〜100回前後の使用を想定しても、1回あたり数円レベルにおさまることが多いです。
一方で、忘れがちなポイントが「乾燥させる手間」です。使ったあと濡れたままビニール袋に入れて放置してしまうと、湿気がこもってニオイの原因になったり、カビっぽくなってしまうこともあります。
特に梅雨どきや夏場は、風通しの良い場所でしっかり乾かしてから片づけるのが大事です。
使い捨てタイプ(薄手フィルム系)がダイソーに並んでいる場合、セリアのものとかなり似た仕様になっていることが多いです。
ただ、細かいサイズや袋の枚数、ゴムの強さなどは商品ごとに違うので、「直径◯cmまで」「厚み」は必ずチェックしておきましょう。
「とりあえずダイソーだから何でもOK」と思っていると、サイズが合わずにすぐ脱げてしまう、なんてことになりがちです。
ダイソーは店舗ごとに品ぞろえの差が大きいので、キャスターカバーを探すときは大型店や旅行グッズの棚が充実している店舗を狙うのがおすすめです。
見つからないときは、店員さんに「スーツケースのキャスターカバーはどのあたりですか?」と聞いてみると早いですよ。
キャンドゥの取扱状況
キャンドゥ派のあなたもいると思うので、キャンドゥでのキャスターカバー事情も触れておきますね。
キャンドゥは、セリアやダイソーに比べるとスーツケース特化のグッズは少なめですが、キャスター共通アイテムとして、椅子用や家具用のカバーが置いてあることが多いです。
キャンドゥでキャスターカバーを探すときに、いちばん気をつけたいのは「用途表示」です。パッケージに「チェア用」「家具用」と書いてあるものは、そもそもスーツケース用として想定されていません。
もちろんサイズと形が合えば使えなくはないのですが、走行距離や負荷のかかり方がまったく違うので、長時間の移動には向かないことが多いです。
とはいえ、「自宅のフローリングの上だけ守れればOK」「玄関〜部屋までの数メートルだけ転がしたい」といった用途であれば、キャンドゥの布製キャスターカバーでも十分活躍してくれます。
旅行の長距離移動には専用品、室内移動だけなら共用品、くらいの感覚で使い分けるのがいいかなと思います。
サイズ感については、キャンドゥのキャスターカバーは、一般的なオフィスチェアのタイヤに合わせて作られていることが多いです。
スーツケースのキャスターはそれより小さめなことが多いので、「ゆるすぎてスポッと抜けないか」は必ず試着して確認しておきたいポイントです。できれば、レジに行く前に売り場でスーツケースの1輪だけ当ててみると安心ですよ。
キャンドゥ店舗は、駅ナカやビルの中などコンパクトな売り場が多いので、スーツケース関連アイテムは「旅行グッズコーナー」だけでなく「インテリア・収納コーナー」「文具コーナー」もチェックしてみてください。意外なところにキャスター関連のアイテムが紛れ込んでいることがあります。
無印との比較ポイント

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無印良品は、スーツケース本体はもちろん、収納ポーチやネックピローなど、旅グッズ全体のトータルコーディネートができるのが魅力ですよね。
キャスターカバー自体は100均ほど多くはありませんが、「無印のスーツケースを持っているから、周辺アクセサリーも揃えたい」というニーズは根強いです。
無印アイテムと100均キャスターカバーを比較するときのポイントは、次の3つです。
- デザインの統一感(色・素材・ブランドイメージ)
- 耐久性と保証面(長く使う前提かどうか)
- 価格差と使用頻度(旅の頻度に対してコスパはどうか)
無印のスーツケースは、キャスターなどのパーツも含めて「全体として壊れにくい設計」になっているので、純正やそれに近いグレードのアクセサリーを合わせると、長期的に見れば安心度が高いです。
100均のキャスターカバーは、どうしても「まずはお試し」「消耗品」という立ち位置になるので、旅の頻度がかなり高い人は、途中から無印や専用メーカーに乗り換えるというのもアリだと思います。
一方で、年に1〜2回の旅行であれば、まずは100均キャスターカバーからスタートで十分です。
汚れ防止の感覚をつかんで、「やっぱりこれは毎回使いたい」と思えてきたら、その時点で無印のアクセサリーや純正オプションを検討してみる、という順番が現実的かなと感じています。
個人的なおすすめは、「スーツケース本体は無印や他ブランド、キャスターカバーは100均で運用」というハイブリッド運用です。
本体はしっかりしたものを選びつつ、消耗しやすい汚れ対策は100均アイテムでまかなうと、バランスが良くなりますよ。
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キャスターカバーにテープを使う時の注意点

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キャスターカバーの代わりに、保護テープや布テープを巻くアイデアを試したくなる気持ち、すごく分かります。
文房具のマスキングテープや養生テープなら家にあることも多いので、「わざわざカバーを買わなくてもいいのでは?」と思いますよね。
ただ、テープをキャスターに直接巻く方法には、いくつか大きな落とし穴があります。まず、強粘着タイプのテープは、はがしたときにベタベタした粘着剤が残る可能性が高いです。
そこに砂やホコリが貼り付きやすくなり、キャスターがざらついたり、回転が重くなったりしてしまいます。そうなると、静かにするどころか、ゴリゴリした不快な音の原因になりかねません。
もう1つの問題は、巻き方のムラです。テープはどうしても重なる部分と薄い部分ができるので、キャスターの表面がデコボコしやすくなります。
その状態でフローリングやタイルの上を転がすと、段差のたびにカタカタと揺れたり、変な振動音が出やすくなるんですよね。
どうしてもキャスターカバー テープ方式を試す場合は、次のような運用が現実的かなと思います。
- 弱粘着のマスキングテープ系を選ぶ(布ガムテープなどはNG)
- 「旅行中ずっと」ではなく、室内移動の短時間だけに使う
- 巻く回数を最低限にして、段差をつくらないように意識する
- はがした後は、キャスターに粘着が残っていないか必ずチェックする
テープ類はメーカーが想定していない使い方になるので、スーツケースの保証外になる可能性があります。
キャスター部分の改変と見なされるケースもあるので、「念のため保証は気にしない」「最悪キャスター交換覚悟」と割り切れる場合にだけ試すくらいがちょうどいいと思います。
正確な取り扱い条件は、必ずスーツケースメーカーの公式情報を確認してくださいね。
キャスターカバー選択時の注意点
キャスターカバー選びでいちばん失敗しやすいのが、「サイズと形状の相性チェックが甘い」というパターンです。
かわいいデザインや口コミの良さだけで選んでしまうと、いざ装着したときに「きつすぎて入りきらない」「ゆるすぎてすぐ取れる」という事態になりがちなんですよね。
まず、最低限チェックしたいのはキャスターの直径です。ざっくりでいいのでメジャーを当てて、タイヤ部分の一番太いところを測ってみてください。
100均キャスターカバーの多くは、「直径◯cmまで」といった表記で対応範囲が決まっています。たとえば「6cmまで」と書かれていれば、6.5cm以上のキャスターは基本NGと考えたほうが無難です。
次に重要なのがキャスターの形状。よくあるのが、2輪タイプでタイヤの半分くらいがカバーに埋まっているタイプです。
この手のスーツケースは、そもそもクリアランス(隙間)が小さいので、キャスターカバーをかぶせても引っかかって空回りしてしまったり、走行中にずれて外れてしまったりしやすいです。
4輪のダブルキャスタータイプでも、タイヤの外側に大きめの装飾パーツがついていると、カバーがうまくフィットしないことがあります。
購入前に、「タイヤの周りに余計な出っぱりがないか」「タイヤがどこまで露出しているか」を一度じっくり眺めてみると、だいぶ成功率が上がりますよ。
サイズと形状チェックのチェックリスト
| チェック項目 | 見るポイント | OKの目安 |
|---|---|---|
| キャスター直径 | メジャーでタイヤ部分の直径を測る | カバーの上限サイズ−0.5cm以内 |
| キャスター露出度 | タイヤがどれくらい外に出ているか | ほぼ全面がむき出しなら相性◎ |
| 周囲の出っぱり | カバーが引っかかりそうなパーツの有無 | タイヤ周りがフラットに近い |
| タイヤの本数 | 2輪か4輪か、ダブルかシングルか | 4輪ダブルキャスターが最もフィットしやすい |
これらはあくまで一般的な目安なので、実際の適合は商品やスーツケースの仕様によって変わります。
面倒に見えるかもしれませんが、一度サイズと形状をチェックしておくと、次からキャスターカバーを買うときもスムーズです。スマホのメモに「タイヤ直径◯cm・4輪ダブル」くらい書いておくと、売り場で迷わなくて済みますよ。
スーツケースのキャスターカバー 100 均製品の適合性

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ここからは、実際にスーツケース キャスターカバー 100 均を導入したとき、どんな場面でどう使うと一番効果的なのか、そしてどんなスーツケースまでなら100均でカバーできるのかを、具体的に見ていきます。
あなたの旅スタイルに合わせた「ちょうどいい活用法」を一緒に探っていきましょう。
キャスターカバーの代用可否
まず気になるのが、「専用のキャスターカバーじゃなくても、代用品で何とかならない?」という疑問ですよね。シャワーキャップや靴下、コンビニのビニール袋など、いろいろなアイデアがネット上にも出ています。
結論から言うと、「短距離・一時的な使用に限定するならアリ、旅全体をカバーする用途にはあまりおすすめしない」というスタンスです。
シャワーキャップを代用するケースは特に多いですが、問題はゴムの強さとサイズ感です。ホテルの備え付けのシャワーキャップは、頭に軽くかぶせる前提の柔らかいゴムなので、スーツケースのキャスターにぴったりフィットするとは限りません。
少し引っ張れば入りますが、歩いているうちにズレてきて、エスカレーターや段差で脱げてしまうこともあります。
靴下で代用する場合も、素材的には悪くないものの、「先端が余ってしまう」「床との摩擦が強すぎてキャスターが滑りにくくなる」といった別の問題が起きがちです。
特に駅のホームや空港でスーツケースを引いているときに、靴下がずれて巻き込まれると、思わぬ転倒につながることもあるので要注意です。
ビニール袋でキャスターを包むアイデアもありますが、こちらも固定力が弱く、滑りやすいのが難点です。
移動中は何とか持っても、少しでも段差や階段に当たるとすぐ破れてしまうので、「玄関から部屋までの3メートルだけ」など、完全に短距離限定と割り切らないとストレスのほうが大きくなりがちです。
とはいえ、「今すぐキャスターカバーが欲しいけれど、今日は店舗に行けない」というときに、一時的な応急処置として代用品を使うのは十分アリだと思っています。その場合は、
- 使うのは自宅やホテルの室内だけにする
- 外出や長距離の移動時には外しておく
- タイヤや床を傷めない柔らかめの素材を選ぶ
このあたりを意識しておくと、トラブルが起きにくくなりますよ。
キャスターカバーを使うメリット

キャスターカバーの導入を検討するとき、改めて「そもそも何のために付けるのか?」を整理しておくと、あなたにとって本当に必要かどうかが見えてきます。ここでは、キャスターカバーのメリットを3つの軸で整理してみますね。
1. 汚れを室内に持ち込まない安心感
スーツケースのキャスターは、駅のホームやアスファルト、コンビニ前の路面など、正直そこまできれいとは言えない場所を転がってきています。
そのまま自宅のフローリングやラグの上を走らせるのに抵抗がある人は多いはず。キャスターカバーを使えば、「タイヤそのものが床に触れていない」という精神的な安心感が手に入ります。
使い捨てタイプなら、帰宅後にカバーを外してそのままゴミ箱へポイっとできるので、「キャスターを拭く時間がない」「とにかく早くシャワーを浴びたい」というシチュエーションでも、最低限の衛生対策ができるのがうれしいところです。
2. 床キズ・黒ずみの予防
フローリングの細かなキズや、キャスターが通ったラインだけうっすら黒くなっていく現象、地味ですが気になりますよね。
特に新築や賃貸物件だと、退去時の原状回復を考えて神経質になる部分でもあります。キャスターカバーを付けることで、タイヤの硬い樹脂と床が直接触れないようにできるので、キズや黒ずみのリスクを減らせます。
もちろん、カバーを付けたからといって完全にノーダメージというわけではありませんが、何もない状態と比べると安心度はかなり上がります。
特に白っぽいフローリングや、毛足の短いラグを敷いているお部屋では、キャスターカバーの有無で見た目の持ちが変わってきますよ。
3. 静音性アップで時間帯のストレス軽減
シリコンタイプのキャスターカバーを使うと、タイヤと床の間にクッションが入る形になるので、ゴロゴロ音やガラガラ音がやわらぐことが多いです。
マンションやアパートで、早朝や深夜にスーツケースを動かさざるを得ないとき、「音を気にしすぎて余計に疲れる」というストレスから少し解放されます。
もし「静けさ優先でスーツケースを選びたい」という場合は、キャスターカバーに加えて、静音キャスター搭載モデルをまとめた解説も参考になると思います。ガラガラ音を抑える静音スーツケースとメンテナンス方法についての記事も合わせてご覧になると参考になると思います。
こうして見てみると、キャスターカバーは「絶対に必須なアイテム」ではないものの、衛生・床保護・静音性という3つのポイントで、あなたのストレスをじわっと減らしてくれる存在だと分かります。
どのメリットに一番ピンときたかで、導入するかどうかを判断してみてくださいね。
二輪タイプスーツケースの対応可否

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ここからは、「2輪スーツケースにも100均キャスターカバーは使えるの?」というテーマを掘り下げます。
結論からいうと、2輪タイプとの相性はかなりシビアで、正直「うまくいったらラッキー」くらいの感覚でいたほうがいいかなと思います。
2輪スーツケースは、縦に引いて使うキャリーケースに多いタイプで、車輪が大きめ&ボディに半分埋まっているようなデザインがよく見られます。
この「半分埋まっている」というのがクセモノで、キャスターカバーをかぶせても、ボディ側の出っ張りにゴムが引っかかってしまい、歩いているうちにずり上がって外れてしまうことが多いです。
また、直径自体も7cm前後あるものが多く、そもそも「直径6cmまで」に対応した100均カバーのスペックから外れてしまっているケースも少なくありません。
2輪ユーザーが100均キャスターカバーを検討する場合は、次のようなステップでチェックするのがおすすめです。
- キャスター直径が6cm以下かどうかを測る
- キャスターがボディからどのくらい出ているか(半分以上隠れていないか)を確認する
- カバーを仮に装着してみて、手で回したときにスムーズに回るか・すぐ外れないかをチェックする
どれか一つでも「怪しいな」と感じたら、無理に使わないほうが安全です。特に海外旅行で使う場合、移動中にキャスターカバーが外れて行方不明になったり、途中で引っかかって転びそうになったりすると、それこそ本末転倒です。
2輪タイプは、スーツケースメーカー純正のタイヤカバーや、市販のキャスターカバーの中でも「2輪対応」を明示しているものを優先的に探したほうが、結果的に満足度は高くなることが多いですよ。
2輪スーツケースに100均キャスターカバーを使う場合は、「サイズがぴったり合う」「走行しても外れない」ことを、自宅周りでじっくり検証してから本番投入するのがおすすめです。少しでも不安があるなら、素直に専用品を検討したほうが安全ですよ。
キャスターカバーっている?いらない?判断基準

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「ここまで読んだけど、結局うちの場合はキャスターカバーいるの?いらないの?」というのが、あなたの正直なところかもしれません。
そこで、具体的な生活シーンをベースに、判断の目安を整理してみます。
キャスターカバーが「いる」ケース
次のような状況が当てはまるなら、100均キャスターカバーを一度試してみる価値はかなり高いです。
- 玄関からリビングまでの動線が長く、毎回スーツケースを室内まで引き込んでいる
- 白やナチュラル系のフローリングで、汚れやキズが目立ちやすい
- 小さなお子さんが床でゴロゴロ遊ぶことが多く、衛生面が気になる
- 早朝便・深夜便をよく利用していて、家族やご近所への騒音が気になっている
- 出張や旅行の頻度が高く、キャスターの汚れケアに毎回時間をかけたくない
このあたりに複数当てはまるようであれば、「キャスターカバー導入で得られるストレス軽減効果」はかなり大きいはずです。110円で試せるので、まずは1セット買ってみて、使い心地をチェックしてみるのがおすすめです。
キャスターカバーが「いらない」かもしれないケース
逆に、次のような環境なら、無理にキャスターカバーを買う必要はないかもしれません。
- 玄関でスーツケースを止めて、それ以上室内には入れない運用にしている
- 床は土足OK、もしくはコンクリート・タイルがメインで少々の汚れが気にならない
- 旅行は年に1回あるかどうかで、そもそもスーツケースの出番が少ない
- 毎回キャスターをウェットシートで拭く習慣がついていて、苦になっていない
こういった場合は、キャスターカバーがなくても、既に運用ルールで問題をコントロールできている状態とも言えます。
あえてグッズを増やさず、「掃除でカバーする」スタイルのほうがシンプルで合っているかもしれません。
最終的には、「キャスターの汚れや音が、今どれくらいストレスか」が判断基準になります。
少しでもモヤモヤしているなら、100均のキャスターカバーを試してみて、「あるとやっぱりラクだな」と感じるかどうかを体感してみるのが一番早いですよ。
出張や旅行が多いヘビーユーザータイプ
月に1回以上スーツケースを転がしているような人は、ダイソーのシリコーンキャスターカバーなど、再利用タイプとの相性が抜群です。
CPTが1円前後まで下がるので、長期的なコスパはかなり優秀ですし、騒音軽減と床キズ対策の両方をバランスよくカバーできます。
静音スーツケースと組み合わせれば、早朝や深夜の移動でもかなり気兼ねなく動けるようになります。
年に数回だけ使うライトユーザータイプ
年末年始の帰省や、たまの家族旅行だけという人は、セリアの使い捨てキャスターカバーのようなポリエチレンタイプで十分です。
1袋買っておけば数年分の旅行をカバーできることも多く、「使い終わったら捨てるだけ」で片付けが終わるのも大きなメリットです。
忙しい人や、家事の手間をこれ以上増やしたくない人にも向いています。
床材をとにかく大事にしたいインテリア重視タイプ
無垢フローリングや、こだわりの床材を使っている場合は、床キズのリスクをできるだけ減らしたいですよね。
このタイプの人は、100均キャスターカバーだけに頼るのではなく、チェアマットやラグを併用したり、そもそも室内ではスーツケースを転がさない運用に切り替えたりするのもアリです。
シリコーンキャスターカバーや静音キャスター搭載スーツケースを組み合わせれば、床への負担はかなり抑えられますが、「絶対にキズがつかない」と言い切るのは難しいので、家具用フェルトやマット類との併用も前提に考えておくと安心です。
大径キャスター・2輪スーツケースユーザータイプ
直径6cmを超える大径キャスターや、2輪スーツケースを使っている人は、100均キャスターカバーではそもそも対応しきれないケースが多いです。
この場合は、メーカー純正のタイヤカバーや、市販のキャスターカバーの中から「大径対応」「2輪対応」を明示している製品を選んだほうが結果的に満足度は高くなります。
キャスターそのもののメンテナンスや交換も含めて考えたい人は、スーツケースのキャスター交換手順や費用感をまとめた記事もチェックしてみてください。
キャスターカバーにマスキングテープを使える?
マスキングテープ好きな方だと、「キャスターカバーの代わりにマステを巻けばいいのでは?」と考えることもあると思います。
結論としては、「代用というよりは、キャスターカバーの補助として使うのが現実的」です。
まず、マスキングテープは弱粘着で剝がしやすいとはいえ、タイヤ全体にグルグル巻きにすると、やはり粘着剤が少しずつ残っていきます。
ベタつきが出てくると、そこに砂ぼこりが吸い寄せられて、キャスターの転がりが悪くなったり、ギシギシした音が出る原因になってしまいます。
そのため、マステのおすすめの使い方は、
- キャスターカバーが抜けないように、ふちを軽く固定するテープとして使う
- キャスターの位置や向きを分かりやすくするための「目印」として貼る
といった「補助的な役割」です。たとえば、セリアの使い捨てキャスターカバーを付けたけれど、少しゴムが緩くて不安なときに、ふちの一部をマステで止めておくと、移動中にポロッと落とすリスクを減らせます。
また、暗い部屋でスーツケースを動かすとき、キャスターの場所が分かりにくいことがありますよね。
そんなとき、少しだけ目立つ色(蛍光色など)のマステをキャスターの近くに貼っておくと、「ここにタイヤがあるんだな」とひと目で分かりやすくなります。
これは見た目のカスタマイズも兼ねているので、ちょっとした遊び心としても楽しいですよ。
マステを直接タイヤに貼る場合は、長期間貼りっぱなしにしないことが大事です。旅が終わったら、キャスターカバーと同時にマステも外して、タイヤ表面にベタつきが残っていないか確認してみてください。
もし粘着が残っているようであれば、中性洗剤を薄めた水で軽く拭き取るときれいになります。
大型車輪で注意すべき点
最近のスーツケースは、静音性や走行性を高めるために、大径キャスターを採用しているモデルが増えています。
見た目にも安定感がありますし、段差にも強くて引きやすいので人気ですが、その分だけ「100均キャスターカバーの適合範囲から外れやすい」という問題が出てきます。
多くの100均キャスターカバーは、「キャスター直径6cmまで」といった形で対応サイズが設定されています。
一方で、大型スーツケースや高性能モデルでは、7cm以上の大径キャスターが採用されていることも珍しくありません。
この場合、パッケージ表記の上限を超えているので、無理に装着するとゴム部分に負荷がかかりすぎて破れたり、すぐ外れたりしてしまいます。
車輪サイズごとの適合イメージ(目安)
| スーツケースサイズ | 車輪直径の目安 | 100均カバー適合度 |
|---|---|---|
| 機内持ち込みサイズ | 約4〜5cm | 高い(多くは問題なく装着可能) |
| 中型スーツケース | 約5〜5.5cm | おおむね良好(フィット感を要確認) |
| 大型スーツケース | 約6cm超 | 低い(対応サイズ外のことが多い) |
| 特殊形状・2輪タイプ | 約7cm以上 | かなり低い(専用キャスターカバー推奨) |
これらの数値はすべて一般的な目安であり、実際の適合可否は各商品の仕様やスーツケースの形状によって異なります。
特に2輪タイプは、タイヤの半分近くがカバーに収まっているデザインが多く、その隙間自体が狭いこともあって、キャスターカバーをかぶせるとタイヤが自由に回転しなくなってしまうことがあります。
こういったモデルでは、100均のキャスターカバーで無理に対応しようとせず、メーカー純正のアクセサリーや、対応サイズが明記された専用カバーを検討したほうが安全です。
もし「うちのキャスター、大きいかも?」と感じたら、メジャーで直径を測ってから100均売り場に行ってみてください。
そのうえで、パッケージに記載された上限サイズよりも0.5cm以上余裕があるかどうかを目安にすると、失敗しにくくなりますよ。
100均で購入前に知っておきたい注意点

スーツケース完全ガイド
最後の実務的なパートとして、スーツケースキャスターカバー100均を購入する前に、必ず押さえておきたい注意点をまとめておきます。
「とりあえず買ってみたけど、思っていたのと違った…」という失敗を減らすためにも、一度目を通しておいてください。
- 100均は店舗や時期によって取扱商品や在庫状況が大きく変わる
- パッケージに記載されている対応サイズ(直径・幅・ダブル専用など)を必ず確認する
- 2輪タイプや特殊形状キャスターは、基本的に不適合リスクが高い
- 長距離の屋外移動に使うと、カバーが破れたり外れたりしやすい
- キャスターカバーをしていても、砂利や石が挟まれば床にキズがつく可能性は残る
また、健康や安全面にも少し触れておきます。キャスターカバーの着脱は、どうしてもかがんだ姿勢で行うので、腰を痛めやすい人は椅子に座って作業するなど、身体への負担が少ない姿勢を意識してください。
ホテルのロビーや駅のコンコースなど、人通りの多い場所で装着しようとすると、周りとの接触や転倒リスクもあるので、できるだけ落ち着いて作業できる場所で行うと安心です。
費用や安全、床材への影響など、あなたの生活に関わる部分については、ここで紹介した内容はあくまで一般的な目安です。
スーツケースや床材の仕様はメーカーやモデルによって大きく異なりますし、最新の情報は日々更新されています。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。特に純正パーツや保証、床材の注意事項などは、メーカーの案内が最も信頼性の高い情報源になります。また、不安がある場合や判断に迷う場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。
スーツケースのキャスターカバー に100 均製品はどうか:結論
ここまで、スーツケース キャスターカバー 100 均の種類や選び方、代用品、マステ活用、大径キャスターの注意点まで、一通り見てきました。
最後に、あなたが具体的にどの方向性で選べばいいかを、もう一度整理しておきますね。
- 衛生重視・片付けの手間を減らしたいなら、セリアの使い捨てタイプが便利
- 騒音対策と長期コスパ重視なら、ダイソーなどのシリコンタイプが有力候補
- 代用品は、室内の短距離や保管時だけなど、限定運用にとどめる
- 大径キャスターや2輪タイプは、100均より専用品・純正アクセサリーを優先して検討する
キャスターカバーは、なくても旅はできますが、「あると地味にうれしい」快適グッズです。特に、帰宅後の「とりあえず部屋に引き込むけど、床が汚れそうで気になる…」というモヤモヤを、かなり軽くしてくれるはずです。
スーツケースそのものの見直しをしたくなった場合は、スーツケース人気カラーと選び方ガイドを見て頂くと、色選び・ブランド選びの観点から整理した解説も役立つと思います。
ブランドを軸に検討したいなら、サムソナイトとリモワの比較と選び方も違いを比較できて参考になります。
なお、本記事で紹介しているサイズや価格、耐久回数などの数値は、すべてあくまで一般的な目安です。実際の対応サイズや使用条件は、各商品のパッケージや公式サイトを必ず確認してください。
正確な情報はメーカーや公的機関の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はスーツケースメーカーや販売店などの専門家にご相談くださいね。あなたの旅が、キャスターカバーで少しでも快適で心地よいものになりますように。


